お酒を飲むとなんでアレがだめになるの?専門家に聞いてみた!

「この前、彼女と飲みに行って、ついつい飲み過ぎちゃってさ。その後いい感じになったんだけど、なんか下半身が反応しないんだよ。」
そんな会話が友人との飲み会で出ました。
確かに自分の過去をさかのぼってみると、そんな話をよく聞きます。いわゆる都市伝説レベルで語られる「お酒を飲むと勃起しなくなる」という現象。
そこで本当に関係があるのか?と疑問に思った僕は、その問題を解決すべく専門家の方に聞こうと思い立ちました。
アルコールとの関係性、またこれも都市伝説レベルの「EDの原因にもなるのか?」という話の真偽を確かめるべく、浜松町第一クリニックのご協力のもと、お話をうかがってみました。

アルコールとの関係は? 酒豪は要注意!

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僕:よくお酒を飲むことで勃起をしなくなってしまうという話を男同士の飲み会でするのですが、実際の所、お酒を飲むことで本当に勃起しなくなるのでしょうか?
A:お酒を飲み過ぎると神経の伝達が悪くなるので勃起しづらくなります。よって射精もしづらくなります。神経の伝達が悪いままだとED治療薬、バイアグラを飲んでもどうにもならなくなるので飲み過ぎ注意です。
僕:なんと!やはりアルコールとの関係性は本当だったのですね・・・!ちなみに、どのぐらいのお酒の量から注意が必要ですか?
A:飲みに行って生ビール3杯くらい飲む人は生ビール1~2杯は影響ないでしょう。
酒豪の人でも生ビール3杯程度に止めておいた方が無難です。またアルコールとEDの関連については当院でインターネットを通じて調査をしています。
調査によると週0~6回飲酒をする人のうち、EDの自覚のある人とない人とでは半々だったので、基本的にはアルコールを摂取頻度とEDについては関連がなさそうでした。しかし、「毎日」飲んでいる人だけは注意すべきです。飲酒を毎日している人の実に6割がEDの自覚ありという結果が出ました。ほどよい飲酒であれば問題なさそうですが、過度な飲酒には、注意が必要です。

僕:毎日飲んでいる人は注意が必要・・・!僕は毎日帰宅後ビールを飲んでいるので休肝日を作らないといけないですね。。

補足

勃起のメカニズムを付け加えると、男性が性的刺激を受けることで脳の中枢神経が興奮。その情報が脊髄神経を通って陰茎へ伝わります。
それにより体内で一酸化炭素が放出され、勃起が起こるのです。このように、勃起が起こるためには神経や血管が正常に動き、さまざまな物質が放出される必要があります。したがってお酒により神経伝達が阻害されることは勃起しづらくなる原因になるのです。

ED治療中のお酒は? バイアグラとの併用には気をつけて

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僕:仮に、毎日お酒を飲んでいる僕がEDになってしまったとします。そして治療をすると仮定して、治療中はお酒を飲んでも良いのでしょうか?
A:緊張し過ぎでED気味の人は適量のアルコールで逆にバイアグラの効果を引き出せます。理由はアルコールに精神安定作用(リラックス作用)があるからです。しかし、もちろん飲みすぎはご法度です。
また飲酒後はバイアグラなどのED治療薬の血管拡張作用により「いつもよりお酒が回りやすくなる」ことは覚えておいた方がよいでしょう。お酒が弱い人だと飲酒後のED薬服用で性行為ではなくなるくらい酔っぱらってしまいます。
他にお酒とED薬、ダブルの血管拡張作用により血圧がガクっと下がることで貧血気味になる人もいます。こういった場合もフラフラして性行為どころではなくなるケースもあります。
ED治療薬を飲み慣れてない人はお酒をとにかく控えることが大事ですね。

補足

ED治療中に患者さんがお酒を飲む原因として、一つにバイアグラの副作用効果があります。バイアグラの効果として「顔のほてり」や「目の充血」といった症状がほとんどの方に見られます。これはバイアグラが効いている合図としてとらえればよいのですが、その症状を隠すため、お酒を飲まれる方も多いといいます。顔のほてりや目の充血はお酒で酔ったときにも見られる症状ですから。

お酒ともパートナーとも上手に付き合いましょう!

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お酒を飲むと勃たなくなることは、本当でした・・・!
お酒の飲みすぎはEDにつながる恐れがあるということ。バイアグラ服用中も大量の飲酒は避けたほうがいいということ。
しかし、過度に飲み過ぎなければならば問題ないので、お酒ともパートナーとも上手に付き合っていきたいものです!!