潮吹きとは、気づかない内にしているもの!?女医に聞く、リアルな潮吹きとその方法

セックスにおいて、女性が最高に感じている時の象徴とも思われる“潮吹き”
AVなどでは、激しく噴射する演出が良く見られます。
しかし、現実のセックスで女性に潮吹きをしてもらおうと思っても、なかなか上手くいかないという方も多いのではないでしょうか。
一説によると、“現実の潮吹きは少量しか出ない”とも言われており、それが本当であれば潮吹きをしていても気づいていない女性が数多く存在することになってしまいます。
潮吹きとは結局何なのか。そして、潮吹きをしてもらうためにはどうすれば良いのか。今回は読売テレビやプレイボーイなど各種メディアで活躍している、女医の山下真理子氏にお話を伺いました。


山下真理子
医師。京都府立医科大学卒業後、モデルやタレント、コラムニスト、恋愛アドバイザーとしても活動。現在は、医師だけではなく、関西を拠点としながら、全国で美容と栄養の講演会や美活イベントも行っている。医療専門学校にて講師を勤め、医学教育にも従事している他、美容クリニックにて美容医療にも関わる。また、動物愛護活動家としても講演などを行っている。
ブログ:http://www.diamondblog.jp/official/marilyn37/

潮吹きって結局なに?尿や愛液とどう違うの?


ー早速ですが、潮吹きとは一体なんなのでしょうか。尿とは違うのですか?
「潮吹きの正体は、膣内から分泌されている分泌液です。
細胞から染み出してきて膣内に分泌されており、ほとんど体液に近いものですね。
膣内は酸性であるため、成分は酸性に傾いています。
普段から膣の中に少量存在しているのですが、性的刺激を与えると過剰に分泌されることが証明されており、その結果分泌液が膣から溢れ出す現象“潮吹き”と言います。」
ーでは、尿とは全く別の液体だということですね。
「そうですね。
尿とは異なり、色は透明でほぼ無臭です。」
ーいわゆる愛液とはどう違うのでしょうか?
「愛液も膣内から分泌される液なので、成分はほぼ同じです。
しかし、潮吹きと呼ばれる分泌液の方が水分量が多く、愛液よりも濃度が低いことが特徴です。
排出される量が多ければ多いほど水分量が多くなり、それに伴い愛液のような粘性が失われます。」

潮吹きをしていても、気づかない女性もいる!?


ー“現実の潮吹きは少量しか出ない。AVのように大量に噴射するのは演出だ”という話を聞いたことがあるのですが、これは本当ですか?
性的刺激によって分泌される量は個人差があるので、一概に噴射しないとは言えません。
どれだけ刺激を与えても少量しか出ないタイプの人もいますし、大量に分泌され、いわゆる噴射のように見える人もいます。」
ー一般的に、噴射するほど大量に分泌される人の方が少ないのでしょうか?
「うーん…本当に人によるので何とも言えませんね。
しかし、少量しか分泌しないタイプの人が“潮吹きをしていても気づかない”ということは可能性として十分にありえます。」
ーなるほど。ちなみに、女性側が潮吹きをする前に、前兆として何か感じることはあるのでしょうか?
「ありませんね。
なので、本当に気がつかない人は気がつかないです。」

潮吹きをしてもらうには、どこをどう刺激すれば良いの?


ー潮吹きとオーガズムは同義でないと聞いたことがあるのですが、これらは別物なのですか?
「先ほどお話したように、潮吹きの原理は
“強い性的刺激を感じる=分泌液が大量に分泌される=潮吹きが起こる”
ということになります。オーガズムも強い性的刺激を感じることで起きるので、起因は同じです。
現象としては別物ですが、起因が同じなので同時に起こることもあります。」
ーでは、AVのように“潮吹きをしながらオーガズムを迎える”ということが、現実のセックスでもあり得るということですね。
具体的に、潮吹きをしてもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。

クリトリスやGスポットへ刺激を与えると良いですね。
とくに効果的なのはGスポットを指や舌で刺激することです。
挿入中にペニスでGスポットを刺激することもできますが、指に比べてピンポイントで刺激するのが難しいかもしれません。ペニスで刺激したいという方は、少し高めの位置から正常位かバックがおすすめです。」
ー最後に、「パートナーに潮吹きをしてほしい男性」に対してアドバイスをお願いします。
「先ほど、潮吹きをしてもらうためにはGスポットを刺激することが良いと言いましたが、強すぎる刺激は気持ちよさよりも痛みを引き起こしてしまいます。膣の中をいじりすぎると粘膜を傷つけてしまうこともありますので、Gスポットを愛撫する際は、強度に気をつけてください。
また、潮吹きは、女性の体力にも負担をかけます。“潮吹きをしてほしい”と思うのは悪いことではありませんが、女性が嫌がっていたらすぐにやめるようにしましょう。」

“AVのように噴射する潮吹き”にこだわらず、パートナーに感じてもらうセックスを大切にしよう

「AVは演出だ」「現実の潮吹きはなかなか噴射しない」など、色々な説がある潮吹きですが、潮吹きの仕方は人によるということが分かりました。
「自分の彼女はセックスの時とても感じてくれて、オーガズムも迎えやすいのに潮吹きをしてくれない」と思っているあなた。もしかしたらあなたのパートナーは、分泌液の量が少ない体質であるだけで、本当は潮吹きをしているのかもしれません。
“AVのように噴射する潮吹き”にこだわるあまりGスポットへの刺激が強くなってしまい、パートナーが痛みを感じてしまうようでは元も子もありません。“噴射したらすごいな。気づかないだけで、自分の彼女も潮吹きをしているのかも”くらいの大らかな気持ちで、相手にたっぷり感じてもらうことを大切にセックスを楽しみましょう。