「最近、昔より勃たないな・・・」「途中でダメになってしまう・・・」
日本では現在、1000万人以上の男性がEDに悩んでいると言われています。
有名なED治療薬として、「バイアグラ」、「レビトラ」、「シアリス」がありますが、それぞれどのような特徴や違いがあるのでしょうか。
「どれが一番効果あるの?」「どれが一番人気なの?」と気になる方も多いでしょう。
また、「ED治療薬を試してみたけど、思ったような効果がなかった」という方もおられるかもしれません。それはなぜだったのでしょうか?
今回は、先に挙げた3つのED治療薬の、有効成分や作用時間、副作用などを紹介しながら、比較していきます。
更に、薬とアルコールとの関係性についても解説します。
バイアグラ、レビトラ、シアリスの違いって何?
まずは3つのED治療薬の違いについて見ていきます。それぞれの治療薬によって、効き目や、副作用が異なるので用途やその日の心意気で使い分けてもいいかもしれません。
バイアグラ
バイアグラはED治療薬として世界で初めて製品化され、1998年にアメリカで発売されました。アメリカでの発売当初、男性にとっては「夢の薬」の登場とだけあって、人気はすぐに日本国内でも広がりました。
バイアグラは有効成分として「シルデナフィル」を含みます。常に勃起した状態では不都合なので、人間の体内には勃起を抑制する酵素がありますが、この酵素が優勢なままだと勃起不全になってしまいます。バイアグラに含まれる成分は、この勃起抑制酵素の働きをさまたげることで勃起を促進します。
服用タイミングは性行為の1時間前がよいでしょう。作用時間は4〜5時間です。また食後すぐに服用すると効果が半減してしまうので、 空腹時または食後2時間以上空けてから服用するようにして下さい。副作用として、顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなどがありますが、9割以上の方に表れますので、そのような症状が現れても心配の必要はありません。
レビトラ
レビトラはED治療薬としてバイアグラの次に誕生したお薬です。製造販売はアスピリンの開発で有名なドイツに本社を持つバイエル薬品という製薬会社です。
有効成分はバルデナフィル。レビトラは水に溶けやすい性質を持つので、早く効果を発揮するという特徴があります。
服用のタイミングは性行為の1時間前で、10mgで最低5時間程度、20mgで最高10時間程度の効果が期待できます。食事の影響は受けにくいものの、条件がありますので、空腹時または食後2時間後の服用がオススメです。バイアグラと同様に、顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなどの副作用があります。
シアリス
シアリスは日本イーライリリー株式会社のED治療薬で、日本で2007年に[5mg] [10mg] [20mg]の3種類の規格で製造販売承認を取得しています。
シアリスに含まれる有効成分は「タダラフィル」です。バイアグラやレビトラと比べてマイルドな効果で自然な勃起になり、長時間作用することから、海外では「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。服用後36時間まで有効性が認められており、体内に吸収させてしまえば食事の影響を受けないため、患者さんにとって焦りやプレッシャーのないED治療の新たな選択肢として登場しました。
シアリスはゆっくりと作用するため、性行為に及ぶ3時間前に服用するのがポイントです。レビトラと同様、食事の影響はうけにくいですが条件があります。副作用として頭痛、潮紅、ほてり、消化不良、背部痛、筋痛、鼻づまり、四肢痛などの症状が3割程度の人に現れます。
スピードのバイアグラ、レビトラ! スタミナのシアリス!
紹介した3つのED治療薬については、有効成分がそれぞれ違い作用する物質も異なるため、どの治療薬が一番優れているのかは一概には言えません。また3つの治療薬それぞれ、大きさの異なる錠剤も販売されており、大きさによって効果や持続性も変わってきます。
即効性を求めるならバイアグラとシアリスがオススメ。レビトラは特に即効性があり服用後だいたい30分〜1時間、早い方だと10分で効果が現れるとの報告もあります。一方で、持続性なら圧倒的にシアリスが優れています。その日の予定や、自分の身体との相性も考慮しながら、自分に合った治療薬を選択して下さい。
またこれらのED治療薬は性的刺激があって初めて勃起を促すものです。服用したからと言って、効果が切れるまで勃起状態がずっと続くわけではないので、ご安心下さい。
お酒でED治療薬の効果がなくなる?
「女性と一緒にお酒を飲んでいい感じになってそのまま・・・」
なんてことも当然あるでしょう。
またED治療薬を飲んでいることを女性にバレたくないから、「お酒を飲んでED治療薬による顔の赤みをごまかす」という人もいるかもしれません。そんな時に気になるのが、ED治療薬とアルコール摂取との関係性。「お酒と併用すると効かなくなる」なんてこともよく聞きますが、実際のところはどうなんでしょうか。
結論から言うと、ED治療薬を服用する時にお酒を飲むこと自体は問題ありません。お酒にはリラックス効果があるので、適量の摂取であればED治療薬との相乗効果を期待することができるでしょう。
しかし、くれぐれも摂取量には気をつけましょう。ED治療薬は血流をよくするので、お酒も回りやすくなります。以前紹介したように、アルコールを摂取することで、脳が鈍くなり勃起を妨げる原因となってしまいます。飲酒後の性行為は特に心臓に負担がかかってしまいますので、過度な飲酒は避けるようにしましょう。
正しく使って楽しいセックスライフを
EDに悩む男性にとってまさに救世主とも言えるED治療薬。
しかし服用方法によっては、効果に雲泥の差がありますので、今回ご紹介したことに気をつけながら正しく使用するようにしましょう!