ネットに流通するED薬の半分以上が偽造! 医院に通う重要性

もしかしたらEDかも・・・と思った時、インターネットで情報を探すことが多いのではないでしょうか。
そこで見つかる情報は確かなものだとしても、薬は違うかもしれません。
実は、インターネット上で取引されているED薬の半分以上が偽造なのです・・・。

有名なED薬は3種類!まずは比較してみた!

まずは偽物の前に本物の効果を理解しておきましょう。

有名なED薬は、バイアグラ、レビドラ、シアリスの3種類とそのジェネリックです。

この三種類は何が違うのでしょうか?

【バイアグラ】
有効成分:シルデナフィルクエン酸塩
国内発売開始日:1999年3月23日
製造販売:ファイザー株式会社

もっとも有名なED薬といえばバイアグラでしょう。携帯音楽プレイヤーをすべてウォークマン(実際はSONYの商品名)と言った時代があるように、ED薬=バイアグラという認識の人も多いはず。

製造元はアメリカに本社があるファイザー製薬会社で、世界で初めて製品化されたED薬です。

この薬が登場した時、EDに悩める人だけでなく、多くの中高年は「これで俺の息子が復活する!」と思ったものです。

薬には25mgと50mgがあり、25mgは4時間、50mgは5時間の作用時間があると言われ、服用方法は性行為の1時間前。食後に服用すると効果が薄れ、お酒は少しなら大丈夫ですが、飲みすぎると効果が薄れるとしています。

副作用としては顔のほてりや目の充血、頭痛や動悸、鼻詰まりなどが報告されているようで、特に飲み始めに多い症状なのだそうです。

また、バイアグラには「心臓に負担がかかる」という噂がありますが、バイアグラが直接心臓に負担をかけることはないのだとか。ただし、バイアグラのおかげで勃起して性行為に夢中になりすぎると、普段はしない激しい運動のせいで心臓に負担がかかることはあるようです。

【レビドラ】
有効成分:塩酸バルデナフィル水和物
国内発売開始日:2004年6月21日(10mg)2007年7月18日(20mg)
製造販売:バイエル薬品株式会社

レビドラは、バイアグラの次に登場したED薬で、開発したのはドイツに本社があるバイエル薬品株式会社です。この会社はとても歴史があり、アスピリンを開発したことでも知られています。

日本では10mgと20mgがあり、10mgは5時間、20mgは7~9時間の作用時間があると言われ、服用方法は性行為の1時間前です。

食事の影響は受けにくいとされていますが、お酒を飲みすぎると効果が薄れるそうです。

副作用としてはバイアグラと同じく、顔のほてりや目の充血、頭痛や動悸、鼻詰まりなどで、特に飲み始めに多い症状だそうです。

レビドラの特徴は即効性があることで、飲んで割とすぐに効果を感じられるようです。そのかわり飲酒などをしていると、お酒と薬の効果も相まって血流がよくなりすぎて、血圧が下がりめまいや立ちくらみがすることもあるのだとか。

またレビドラは、ペニスの筋肉を弛緩させ勃起させる薬なのですが、同時に胃や食道の筋肉も弛緩させてしまうため、お腹のあたりに不快感を感じることもあるようです。

【シアリス】
有効成分:タダラフィル
国内発売開始日:2007年9月12日
製造販売:日本新薬株式会社

最後に登場したのがシアリスで、製造元は日本新薬株式会社です。(日本の薬です!)

作用時間は10mgで20~24時間、20mgは30~36時間あり、服用方法は性行為の1時間前です。

他の薬と比べても圧倒的に効果時間が長いですね!この長さが特徴的な薬で、他の2つと比べると効果が緩やかで扱いやすく、現在世界で最も人気の高いED薬となっています。

食事の影響は殆ど受けないとされていますが、お酒の飲みすぎは厳禁だそうです。

副作用は他の2つと同じく顔のほてりや目の充血、頭痛や動悸、鼻詰まりなどと、背部痛があるようです。

他の2つと比べると、頭痛や顔のほてりは少ない代わりに胃腸(消化不良など)や背部痛、筋痛などの副作用が多いそうです。これらの効果は服用翌日の朝に現れることが多いともいいます。

バイアグラ、レビドラ、シアリスの3種類にはそれぞれジェネリック薬もあるため、実際にお口にするのはそちらかも。

あと、「この病気を持っている人はコレは飲めない!」などのルールがあるので、健康状態によっては選択肢が限られてきます。

例えば、即効性があるとされるレビドラは、特に処方不可となる病気が多いためシェア率は低めです。

「この薬が飲みたいな!」とおもうED薬があるかもしれませんが、やっぱり医師に相談しないと、自分にあったED薬はわからないかも。

これから説明しますが、ネットで普及しているED薬の半分以上は偽物で健康を害する可能性もあるため、基本は病院で処方してもらうものだと考えておきましょう!

なんと55%以上が偽造! ネット流通の薬の実態

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2008年9月~2009年4月、日本で正規ED治療薬を製造している製薬会社、ファイザー・バイエル・日本イーライリリー・日本新薬が4社合同である調査を行いました。それはネットに流通するED薬が本当に効果のあるものなのかという調査です。
日本とタイの2か国で調査が行われました。
目的は医薬品が適正に使用されているか確認するため、そして増加していた患者の健康被害の原因を暴くためです。
タイの調査会社を利用したのは、タイで日本人が偽造ED薬の販売に関与している事案が見られたことが原因です。
結果は驚くべきものでした。なんと、ネットで流通している薬の55.4%が偽造品だったのです! さらに、国別の割合で見てみると日本は43.6%、タイは67.8%の偽造薬が出回っていました。つまり、タイ在住の日本ビジネスマンの10人中7人は真っ赤なニセモノをつかまされていたのです! これは恐るべきデータです。

偽造ED薬があなたの手に届くまで~製造・流通・購入~

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ではその偽造ED薬、どのようにして流通しているのでしょう。その知られざるフローを追い、その危険性や違法性を確認してみましょう。

【製造】

偽造薬の製造現場は不衛生で異物混入の恐れがあります。床は汚れ機械は錆び、治療薬を作るに当たり不適切であると言わざるを得ません。また、偽造シアリス(ED薬)工場ではメチルアンフェタミン(覚せい剤)も密造されており、気付かないうちに薬に混入していた可能性もあります。

【流通】

偽造品は主にインターネットなどの非正規ルートを通り売買されます。言うまでもなく海外からの個人輸入は必ずしも品質が保証されているわけではありません。また偽造バイアグラは知的財産権を侵害するものとされるため、日本国内への持ち込みが禁止されており、発見されれば処罰の対象となります。

【購入】

このような危険性・違法性を有しながら実際には多くの男性がインターネットを通じてED薬を購入していました。偽造ED薬は効果が得られないどころか重大な健康被害を及ぼす恐れがあります。次の章でそれを詳しく見てみましょう。

命に関わる非常事態も! アヤしい偽造薬に気をつけろ!

危険
偽造ED薬を服用したことによる健康被害で大きなものは2008年の2月~5月に見られました。偽造薬や漢方薬など3種を服用した患者で、低血糖による昏睡などが見られたのです。2008年5月時点で確認された患者は40人、疑いのある患者は87人で、うち4人が死亡しています。偽造薬を買ってしまったために命を落としてしまったのです。
被害は日本でも見られています。2011年に偽造ED治療薬を服用した男性が意識障害を起こし病院に搬送された事例が報告されています。また、偽造ED治療薬服用との因果関係は明らかではありませんが、呼吸困難で死亡した男性の衣服から偽造ED治療薬が見つかった事例もありました。決して他人ごとではないのです。
なぜこのような事例が起きてしまうのでしょう?
偽造薬の成分を分析した結果、有効成分含有量が定められている承認容量を超過あるいは不足しているものや、他の成分や不純物が含まれているものが見られました。不衛生な場所で作られた薬には何が含まれているか分かりません。これらの不幸な事例は偽造ED治療薬の危険性を物語ってくれるようです。

安易にネット購入は危険! 病院処方が一番!!

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確かにインターネットは便利かもしれません。しかし、安いから、便利だからという安易な理由でインターネットでED治療薬を購入することは危険だということです。きちんと通院して、自分に合ったED薬を病院で処方してもらうのが、ED治療への一番の近道なのです。