“男はみんな元カノの成分でできている”
という言葉が話題になるほど、別れてからも忘れられない存在である元カノ。
そんな元カノが結婚したことを知った時、なんとも言えない気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
一時は家族よりも友人よりも近くにいた人が、生涯他の人のものになってしまった。
そのことが、もう元カノと2人で出かけることも、笑い合うことも、愛し合うこともないのだという事実を露呈してしまい、どうしようもない切なさを生み出します。
このどうしようもない感情を、他の男性たちはどのように消化しているのでしょうか。
今回は、20〜40代の男性50人に、元カノが結婚したことを知った時の感情と、その気持ちをどのように乗り越えたのかをお聞きしました。
元カノの結婚を知った時、どんな気持ち?
まず初めにお聞きしたのは、元カノが結婚したことを知った時、どんな気持ちになったのかということ。
なんだかよく分からないけど、素直に「おめでとう」と思うだけではないあの感情を、冷静に分析していただきました。
一言では言い表せない方が続出したため、大まかなグループ分けをしてご紹介します。
「今隣にいるのは自分だったかもしれないのに」…自己嫌悪
●少しショックを受けたというのが正直な気持ちでした。
元カノと付き合ってたときのことを思い出し、あの時こうしていれば自分と結婚していたのかなーという思いや、過去の自分の言動に関する後悔等が少しありました。/39歳・システムエンジニア
●最初にザワザワとした気持ちになりました。未練が残っていたのもありますが、何故もっと元カノを大事にしてあげられなかったのかと、過去の自分を責める気持ちも大きかったです。自惚れた意見ですが、私以外の男性をもっと好きになったんだな…という気持ちになりました。/33歳・会社員
未練が残っている方たちの間で目立ったのは“自己嫌悪”。
あの時ああしていれば、結婚相手は自分だったかもしれないのに」という、今考えても仕方がないことを、どうしても考えてしまうようです。
「もう戻らないあの時を思い出してしまう」…切ない
●忘れかけていた恋心がこみ上げてとにかく切なくなった。素直に喜べない。/29歳・会社員
●過去の思い出がフラッシュバックしてきて心が苦しくなりました。/33歳・フリーランス
また、未練はなくても、2人で過ごした幸せな日々を思い出して切なくなってしまう方もいました。
思い出は美化されるもの。
喧嘩をした時や、別れたいと思った時もあったはずなのに、楽しかったシーンばかりを思い出してしまうのはなぜなのでしょうか。
人間とは、悲しい生き物です。
「別れているのに、感じずにはいられない」…喪失感
●特に未練があった訳ではないが、結婚を聞いて何かを失ったような気がした。/35歳・会社員
●幸せになってくれて嬉しい気持ちと、他の男のものになってしまって悔しい気持ちが交錯し、複雑な気持ち。/28歳・飲食店
“男はみんな元カノの成分でできている”という言葉があるように、男性にとって、もはや自分の一部となっている元カノ。
そんな元カノが生涯他の人のものになってしまうということに、喪失感を覚えてしまう方もいるようです。
また、女性よりも未練がましく、独占欲が強いと言われている男性。別れていても、無意識のうちにどこかで「自分のもの」だと思っていたのかもしれません。
「よりを戻そうと思っていたのに…」ショック
●元カノと別れてからも、もしかしたら元カノから復縁の申し込みがあるかも?と期待していたので、ものすごいショックでした。
私は元カノの事を引きずってるというのに、元カノは自分の道を歩んでるんだなと置いてきぼりをくらったような感覚もあり、すごく寂しい気持ちになりました。/46歳・会社員
●吹っ切ることが出来ていなかったので、かなり落ち込みました。そういう相手がいることも知らず、あわよくばよりを戻したいと思っていたので絶望感を味わいました。/38歳・専門職
未練があり、いつかはよりを戻したいと思っていた方からすると、結婚はかなりショックな出来事。
思い描いていた未来が、突然閉ざされてしまった感覚なのでしょう。
さらに、自分は想い続けていたのに、相手は前に進んでいたという事実も、寂しさに拍車をかける要因です。
このセンチメンタルな気持ち、どうすれば乗り越えられるの?
単純に「おめでとう」という言葉だけではやりきれない、元カノの結婚。
では、このなんとも言えない気持ちはどうすれば消化できるのでしょうか。
アンケート対象となる50名に聞いてみました。
回答者が多かった3つの選択肢を、詳しくみていきましょう。
元カノのことを強制的に考えない!「趣味や仕事に没頭する」…18票
最も多かったのは、趣味や仕事に没頭したという回答。
とにかく、一時的に他のことで頭を一杯にして考えないというのが効果的なようです。
中には、
●ショックで熱が出て数日間寝込んでしまいましたが、結婚と同時に妊娠していることを知り、どう頑張ってもよりを戻すことが不可能だと思いました。
悩んでもどうしようもないので、強い男になって見返したいという気持ちになり、趣味でやっていた格闘技の試合に出ることに。初出場で初優勝できたのでスッキリしました。/44歳・自営業
という方も。
もともと強い方だったのでしょうが、初出場で初優勝とはもの凄いパワーです。
行き場のない気持ちを、趣味や仕事にあますことなくぶつけてみると、スッキリするかもしれません。
とことん思い出に浸って吐き出す「ヤケ酒」…12票
「とくに熱中できる趣味はないし、仕事も最近忙しくない」という方におすすめなのが、2番目に回答が多かったヤケ酒。
とにかく飲んで、元カノとの日々をとことん思い出してみるのもひとつの手です。
●当時のことを知る友人と飲みに行き、酔った勢いで自分の考えや気持ちを全て伝えることで、スッキリした。/20歳・学生
という意見も。
「1人で飲んでもどんどん暗くなってしまう…」という方は、心を許せる友人や元カノのことを知る友人に付き合ってもらい、愚痴や想いを気が済むまで聞いてもらいましょう。
多くの男性が経験する、元カノの結婚。
きっと友人もあなたの心情を察してくれるはずです。時には、かっこつけることをやめて、全て吐き出してしまいましょう。
未練が強い人におすすめ「思い出の品や元カノの情報ルートを断つ」…5票
未練が残っている方は、元カノを連想するモノや情報に触れる度に、複雑な気持ちを抱えてしまうのです。
●完全に彼女のことを忘れるために、少し残っていた思い出の品や、元カノにもらった洋服やアクセサリー類を売ったり捨てました。そして、元カノと繋がってしまうSNSなども全て断ち切り、自分に元カノの情報が入ってこない環境を作りました。情報が入らなくなるととても気持ちが楽になり、自然と忘れていきました。/30歳・公務員
と、徹底的に環境を作り上げた方も。
「もしかしたらよりが戻るかも…」と残していた思い出の品も、もう必要ありません。
これを機に全て捨ててしまうか、どうしても捨てられない方は、ちょっとやそっとじゃ取り出せない箪笥の奥深くに封印しましょう。
自ずと思い出す機会が減るはずです。
人によって乗り越え方も様々「その他」…15票
他にも
●好きなアーティストの失恋ソングを聴いて、気持ちを和ませました。/29歳・会社員
●出会い系にのめり込み、新しい出会いを探しました。/27歳・会社員
●元カノは、他人を元気にする性格が魅力的でした。なので、今度は自分がだれかを元気にしてあげようと思い、そうして日々を過ごすことで乗り越えようとしました。/39歳・自営業
など、様々な意見がありました。
「元カノの良いところを取り入れて自分のものにする」というのは、とても素敵な話ですが、かなりの器の大きさや人間力を求められます。
そうするのが理想的ですが、とてもそんな気分になれないという方は
・とにかく他のことで頭を一杯にする
・とことんこの何とも言えない気持ちに浸る
・誰かに、この気持ちを全て吐き出す
のいずれかを実行するのが良いでしょう。
結局、完全には忘れられない。あなたにとって元カノとは?
結婚を通して、生涯他の男性のものになってしまった元カノ。
それでも完全には忘れられないのだから、男とは悲しい生き物です。
最後に、アンケート対象となる50名の男性に
ー元カノはあなたにとってどのような存在ですか?
という質問をしてみました。
●彼女が楽しんでいることを一緒にやりたがる性格なので、彼女が出来る度に特技が増えていきます。彼女を喜ばせたいと思い、真剣に知識を得たり、練習するからです。そう考えると、男にとって元カノは新しい側面を引き出してくれる存在だと言えます。/44歳・自営業
●人生において、色んな価値観を提供してくれた欠けがけのない人。/25歳・塾講師
●自分を育ててくれた人だと思います。女性から学ぶことはとても多いと感じます。/31歳・会社員
●元カノにもらったたくさんの思い出が、男としてこれから年を重ねるうえで、生きる指針になることは間違いありません。/39歳・自営業
●元カノが今の僕に影響を与えたのは事実です。付き合うまでは聞かなかった音楽や気なかった服のブランドを着るようになったりしました。別れてからでもそういったものを聞いたり着たりしています。/22歳・会社員
など、“自分を成長させてくれる存在”だと答える方が大半。
元カノが結婚してもしなくても、もう一生よりが戻らなくても、これは揺るぎのない事実のようです。
また、
●自分が人間として未熟であったことの証。/33歳・会社員
という回答もありました。
成長させてくれる反面、その時の自分が未熟だったため、別れることになってしまったという見解です。
男は元カノによって成長するのだと考えると、誰とも付き合ったことがない男性は、まだ誰も幸せにすることができないヒヨッコ。
元カノの数だけ失敗を重ね、学びを得、次に出会った女性こそ生涯幸せにできるよう、また新たな恋をするのでしょう。
モヤモヤを消化しても、忘れるべきではない。元カノが作ってくれた自分で、目の前の人を幸せにしよう
家族よりも、友人よりも近くで同じ時を過ごしたことがある人が、自分の知らない人と知らない時間を過ごすのは、誰だって寂しいもの。
しかし、人は変わり続けるものであり、思い出は美化されます。
あなたの知っている元カノはもういないし、あなたもあの頃のあなたじゃないのかもしれません。
でも、元カノと過ごしたことで知った女性の扱い方、新しい趣味、価値観などは、間違いなく今のあなたの一部になっています。
結婚を機に「もう絶対に戻ることはない」とショックを受けても、元カノの存在や思い出を、全くなかったことにはできません。
前に進むため、このなんとも言えない気持ちを消化するのは必要なことです。
しかし、気持ちが落ち着いたら、元カノのおかげで一回り成長した自分で、今目の前にいる人を幸せにすることを考えてみてはいかがでしょうか。