奄美大島。海・山・川。すべてが美しく、自然好きにはたまらない島。前回は、そんな奄美大島を「浜松一郎のモテ旅」と題してご紹介いたしました。
続編となる今回は、奄美大島の南に位置する「加計呂麻島」へのアクセス方法と島の見どころをお伝えしたいと思います。
ずばり、加計呂麻島の良さは「なんにもないから、なんでもある」です。
それでは、「浜松一郎のモテ旅〜加計呂麻島編〜」はじまりますーー。
加計呂麻島ってどこにあるの?
前述したように、加計呂麻島は奄美大島の南に位置しています。
地図で見るとわかるとおり、奄美大島と加計呂麻島は「繋がっているようで繋がっていない」ので、行き方はフェリー一択!
なお、大きさは奄美大島の約10分の1とそんな大きな島ではありません。しかし、車かバイクなどの移動手段は必須。
単純に、人間だけでフェリーに乗って行くだけであれば特に難しい話ではないのですが、ここでは「奄美大島を観光し、中日で加計呂麻島に行く」という旅程を想定しています!
ということは、奄美大島で借りた車で加計呂麻島行っちゃったほうが何かと楽なわけです。
それらも踏まえたうえで、まずは奄美大島〜加計呂麻島の移動の流れをご紹介しましょう!
フェリーが出るところはここだ!
まず、奄美大島から加計呂麻島に行くフェリーが出ているのが、このクロマグロ養殖日本一のまち「瀬戸内町」にある「瀬戸内町役場 町営定期船古仁屋待合所」です。なので、Googleマップやナビには「町営定期船古仁屋待合所」といれましょう!※緑色の文字を押すとフェリー乗り場に飛ぶようにしています!
瀬戸内町がどこかといいますと、奄美大島の南の端っこになります。おそらく、皆さんが泊まるのは奄美の北(空港近く)か真ん中(名瀬)あたり。つまり、このフェリー乗り場までいくのに結構時間がかかります。
だいたいの所要時間は名瀬から1時間、空港あたりからだと、1時間40分くらいです。というわけで、移動時間は結構余裕を持ちましょう。
フェリーの予約・発着時間
ここで最もしなければならないことは、フェリーの予約です。「人だけ」の場合は基本的に大丈夫だと思いますが、問題は車と一緒に加計呂麻島に行くとき。車をフェリーに乗せる場合、予約は必須なので、下の電話番号に電話をして予約しましょう。お昼時とか出ないこともあるので、なるべく前日までに!
古仁屋待合所 0997-72-3771
※一週間前〜当日まで予約可。
そして、発着時間は下記の通り。
古仁屋というのが奄美側、瀬相と生間が加計呂麻側になります。
表を見ると、加計呂麻島には到着する場所がふたつあるのですが、観光する私達が考えればいいのは、瀬相です。瀬相のことだけ考えましょう。
そのため、予約の際は「瀬相行きで、車ものせたい」と、伝えるのです。
車の料金は、大きさで決まります!僕の場合は軽自動車だったので往復5,950でした。(一人分の乗船券含む)
こちらが、車をのせない方の乗船券です。
簡単に説明すると、二人で軽自動車をフェリーにのせて加計呂麻島に行く場合、5,950+690=6,640かかる、ということになります。
料金の詳細はこちら
日帰りのときは実際に何時の便で行って帰ればいいの!?
これらをふまえて、日帰りで行って帰る場合何時に行けばいいのか…。
それはズバリ、朝一の7:00→7:25の便です。これは言わずもがな、一日を有効に使えるから。早起きが苦手なカップルだとしても、せめて加計呂麻島に行く日は早起きしましょう!
そして、帰りの時間ですがガッツリ観光するなら最終の18:05分を、しない場合は14:40分をという感じです。
この帰りの時間なのですが、彼女の性格や趣向によって大きく変わるのです…。
どういうことか?というと、それは加計呂麻島の特徴にあります…!!
加計呂麻島の観光スポットは“あるようでないかも”
その特徴とは、大きな観光スポットがないから、です。釣りやシュノーケル、キャンプをするにはうってつけの素晴らしい島なのですが、見どころはそんなに多くない。裏を返すと、島すべてが見どころとも言えます。
そのため、「アウトドア好きカップル」はフェリーの時間を遅くし、「インドア派カップル」は朝イチで行って14:40分に帰るのはオススメです。
なお、奄美大島に住んでいる人たちも「加計呂麻島はなにもないことを楽しみにいく島」だと言っていました。
とはいえ、必ず行っていただきたい場所もあります。
伊子茂マモル君
こちらは通称「伊子茂マモル君」です。普通に海沿いを走っていると現れる、凛とした男性マモル。マモルくんが見ている方向には伊子茂小学校があります。
きれいな海ではなく、小学校を見守り続ける……。なんと素晴らしい姿勢なのでしょうか。
晴れているとインスタでも「映え」るので、ぜひ行ってみてください。
※ここでは圧倒的にシュールな写真で彼女を笑わせられるかが勝負です。自信のない方は一郎とマモルの写真を参考に……。
武名のガジュマル
また、超巨大なガジュマルの木もあります。こちらは武名のガジュマルといい、森の奥にひっそりと立っています。
個人的には結構なパワーを感じ「ああ、なんかすごい」という感じになったのでぜひおすすめです。
※ここは結構虫がいるので、少し注意。
スリ浜
お次はスリ浜です。
インディーズから満を持してメジャーデビューするバンドのCDジャケットばりにいい感じの桟橋があります。
もう、言わずもがなめちゃめちゃ海がきれいです。奄美大島と同様、加計呂麻島の海はどこに行ってもきれいなので正直どこでもいいレベル。
ただ、桟橋からダイブ!という遊び方をしたいならばスリ浜がオススメ!
スリ浜周辺にはランチスポットやこのようなおもしろ施設もあるので、パートナーと冒険気分で楽しんでみるのも乙です。
ふと小高い丘に登って見える景色も素晴らしい
ふと見つけた獣道を登っていくだけで、急に道が開けてこんな景色にも出会うことができるーー。
レンタカーを路肩に寄せて、一歩踏み出すだけで見え方が全然違うようになります。都会の喧騒を離れてゆっくりするには最高の島、それが加計呂麻島なのです。
※結構ドラテクを試される山道が多いので、がんばりましょう。うまく見せるコツは「坂道を下る際にオートマのギアをいじる」ことです。(一郎調べ)
コンビニは一軒もない!ちょっと疲れたら、加計呂麻島に行こう
浜松一郎のモテ旅〜加計呂麻島編〜いかがでしたでしょうか。実は、加計呂麻島にはコンビニは一軒もありません。食堂も約16件ほどありますが、予約必須な場所もあります。
ちなみに、宿は約25件、商店は14件ほどです。
奄美大島から加計呂麻島に行く方は泊まることも多いようで、宿が充実しているとのこと。
とはいえ、コンビニなどはないため一見、不便なようにも思えますが、そんなことはありませんでした。
暮らしている人の顔を見ても、みんなゆっくりと時間を過ごし、挨拶もしてくれる。
「トイレありますか?」と聞くと
「そこの公民館開いてるから使っていいよ!」なんて言葉も返ってくる。
都心では味わえない、人の温かみや島ならではのコミュニケーションがどこか懐かしい気持ちにしてくれました。
休みをとって過ごす観光だと、どうしても道を急ぎがちなってしまいます。しかし、もし加計呂麻島に行くのなら、決して急がずゆっくりと周りを見ながら観光するのがオススメ。道中を楽しみましょう。
たまにはスマホの電源を切って、人と自然と向き合う旅もいいものです。
ちなみに、加計呂麻島は男はつらいよ 寅次郎 紅の花のロケ地です。映画のままの景色がまだ島には残っているのですが、それもまた素晴らしい。
仲の良いカップルも、そうでないカップルも、加計呂麻島に行けばきっと絆は深くなると思うので、ぜひ一度行ってみてください。
ただし、彼女の趣向をきちんと汲み取って。
それでは!!
一人で行った、浜松一郎よりーー。