サウナの正しい入り方は?日本サウナ総研に聞いてみた

こんにちは。浜松一郎です。
突然ですが、皆さんサウナは好きですか?僕は大好きです。
そもそも、サウナにハマったのは私が住んでいる所の近くにスーパー銭湯ができ、そこで「ロウリュ」を体験したことが始まりです。
ロウリュは、サウナの中にある「サウナストーン」にアロマ水をかけて水蒸気を発生させ、体感温度を一気に上昇させる入浴法。
これにより、身体から尋常ではない汗が出て水風呂に駆け込んだ所(勿論汗を流して)、一気に多幸感に包まれたのです。
それから数年、週に2回はサウナに通う日々が続いている私が常々気になっていることがあります。それは「正しいサウナの入り方ってあるのだろうか?」ということ。
そこで今回、日本サウナ総研に正しいサウナの入り方をお聞きしました。

サウナは『自由』なのが魅力である


− そもそも、サウナ総研とはどのような活動をされている団体なのでしょうか?
サウナ総研:「私たち日本サウナ総研は、世界中のサウナから街の銭湯サウナまで、全ての『蒸気浴』を対象に、かけがえのない価値や魅力を研究し紹介するために活動しています』
− 全ての蒸気浴を対象にですか。
サウナ総研:「はい。私たちの調査によると、日本には、月1回以上サウナ浴する“ミドルサウナー”は、推計 1,042万人。週1回以上サウナ浴する“ヘビーサウナー”は、推計358万人 。つまり、日本人の5人に1人は、お風呂よりサウナ好き!と答えています。日本はサウナ大国なんです。だからこそ、もっともっと日本のサウナ業界を盛り上げていきたいと思っています」
− ずばり、正しいサウナの入り方はあるのでしょうか?僕自身はシャワーを浴びた後、『湯船→サウナ(7分)→水風呂(1分)→休憩』を3〜4セット行うのが自分的にバッチリなのですが…!
サウナ総研:「それが自分的にバッチリならば、それが一番いいんですよ!つまり、『サウナの正しい入り方にルールはない』ということなんです。自分の体と相談し無理をせず、水風呂に入る前に汗をしっかり流すことなどのエチケットマナーさえ守れば自由です!」
− 自由…なんですか?
サウナ総研:「自由だからこそ、みなさんそれぞれに工夫や癖が存在します。逆に自由なのが、サウナ浴の魅力なのです!サウナ室ではどの段に座るのか? どんな姿勢で入るのか?水風呂は何分入るのか?などなど…。『サウナー』の数だけ、自分なりのスタイルやルーティーンがあるのです。だから、己の入り方を確立し、思う存分サウナを楽しんで下さい」

サウナの温度が高ければ、低い温度の水風呂に入ること!


画像提供:日本サウナ総研
− では、サウナに入ってからの重要なポイントである水風呂の温度は何度くらいが一番いいんでしょうか?よく『低ければ低いほどいい』なんて話を聞くのですが…!!
サウナ総研:「最適な温度というのは、一概に言えません。一般的には、『サウナと水風呂の温度バランス』が非常に大切です」
− サウナと水風呂の温度バランスというのは具体的にはどういうことですか?
サウナ総研:「体を芯から温めることができるサウナ室には、温度の低い水風呂が必要です。逆に、体が温まらないサウナ室に、温度が低い水風呂はオーバースペックなわけです。つまり、『体を温めた分冷やし、体を冷やした分温められるか?』のバランスが大切です」
− なるほど。図のように、同じくらいの熱さと冷たさを交互に体に与えることによっていい効果が得られるということですね。そして、きちんと休んで戻すことも大切だと。ちなみに、図に書いてある「ととのう」とはどのような意味なのでしょうか?
サウナ総研:「入り方にルールはないということが前提ですが、ひとつの手法として、『サウナで温めた体は水風呂で冷やした後、風(外気)で休めます』。この時に味わう多幸感を『ととのう』(©濡れ頭巾ちゃん)と言うのです。人の心と体を解放し健全に導くこの浴法は、一般的に「温冷交代浴」と称され、その作用や効能は計り知れません!」
− なんか…深いですね…!

今後はサウナの科学的根拠を整理して、日本にもっとサウナーを!


− とはいえ、まだまだサウナに入ることで健康になる!ということの科学的な根拠は整理されていないんですよね?
サウナ総研:「サウナ浴と健康については、世界中で様々な研究が成されています。だからこそ、その効果について科学的根拠に基づいた確かなものを、今後整理する必要があると感じています。但し、サウナ総研的な意見として一つだけ言える確かなこと。それは、『サウナは人生を豊かにする』ということです」
− 最後に、サウナ初心者にオススメの施設はありますか?
サウナ総研:「まずは、お近くのスーパー銭湯などスパ施設ならばどこでも良いと思います。『サウナは心の鎧を溶かす』と言われ、友人との距離が縮まること間違いなし!初心者にまず『水風呂』をお薦めしたいものです」
− 本日はありがとうございました。
サウナ…それは想像以上に深い世界です。
ちなみに、私はサウナと水風呂の往復を3セットするによって、汗の質が変化してきます。
最初は大粒の汗だったものが、3セット目には小粒の汗となり、そうなったらもうゴール。銭湯から出た瞬間、脳も身体も軽くなっている自分に気付かされるのです。
実は隠れサウナ大国ニッポン。サウナで汗をかき、「ととのえて」から居酒屋に繰り出す。そんな有意義な休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
日本サウナ総研URL:http://saunasoken.jp/