男性更年期障害を防ぐには?「男性ホルモン」が増えればあなたは健康体になれる!

更年期障害と聞くと、女性だけに関わるものと思われがちです。しかし、実は男性も更年期障害になります。
男性の更年期障害はあまり知られていないだけに気付かれにくく、いつのまにか体に重い負担がかかっていることもあります。
そこで、この記事では男性更年期障害の症状と、それを防ぐ「男性ホルモン」の役割についてご紹介します。

気付かぬ脅威 男性更年期障害


男性の更年期障害は加齢男性性腺機能低下(Late-Onset Hypogonadism)症候群(以下LOH症候群)と言って、加齢によるテストステロンの減少が原因です。
男性更年期障害になると主に次のような症状が現れます。身体的な症状としては、関節や筋肉に痛みがあったり、汗を異常にかきます。
睡眠障害や筋力低下、行動力の減退なども症状のひとつです。精神的な症状ではイライラや不安を感じやすくなり、神経質になります。性機能に関しては性欲の低下を感じたり朝立ちがなくなったりします。
なので、最近疲れが取れず休日は家でだらだらしていたり、他人の些細な行動が気になる方、妻や女性に対してほとんど魅力を感じなくなった方は要注意です。しばらくの間このような症状が出るようであれば男性更年期障害の疑いがあります。

男性更年期障害を防ぐテストステロンとは?


この男性更年期障害(LOH症候群)を予防、治療するためには減少したテストステロンを増やすことが必要です。テストステロンは男性ホルモンの一つで、主に精巣で作られます。
テストステロンは男性の若々しさを保つのに大きな役割を担っていて、男性らしいひげや筋力の増進、性欲亢進に役立ちます。また糖尿病や肥満を防ぐ作用や記憶力向上効果もあり、男性の健康のためには欠かせません。
したがって加齢によりテストステロンが不足すると筋力の低下や性欲減退、性格の変化といった男性更年期障害が起こるというわけです。

テストステロン増加のための3つの方法


では、テストステロンを増やすためどうしたらよいでしょうか。対策としては、睡眠をしっかりとること、食事の質を高めること、運動などの刺激を受けることの3つがあります。

睡眠

睡眠時間とテストステロン値の間には相関関係があり、4時間睡眠の男性は8時間睡眠の男性と比べてテストステロンが3割ほど少ないと言います。体の疲労と心のストレスをとるためにも十分な睡眠は欠かせない要素です。

食事

食事に関しては玉ねぎや亜鉛を含む食品を積極的に食べるとテストステロン増加につながります。
玉ねぎに含まれるタマネギアリインはテストステロンの低下を抑制する働きがありますし、亜鉛に男性ホルモン増進効果があることは亜鉛配合の精力増強サプリが多いことからもお分かりになるのではないでしょうか。逆にテストステロン値を下げる食材として知られているものはグレープフルーツ、砂糖、サラダ油、炭水化物やアルコール類です。

運動

また、肉体的にも精神的にも刺激を受けることは重要で、例えば筋トレや有酸素運動などをするのも良いでしょう。
ただし、オーバートレーニングはテストステロンを逆に減少させるのでほどほどに。
そのほかにも友人と会ったり新しく習い事を始めることで、人との接触を増やしストレスを減らすことも有効です。やる気が起きないからと言って休日も家に引きこもっていたらますますテストステロン値を下げる結果になります・・・。

テストステロンが高ければまだまだ現役!


男性更年期障害(LOH症候群)の脅威とそれを防ぐために必要なテストステロンについてご理解いただけたでしょうか。どうも最近調子が悪いなと感じられている方は男性更年期障害を疑ってみるのはどうでしょう。また、まだまだ元気な方もテストステロンの減少を防ぐため対策をとることは重要です。睡眠と食事の質を高めて身体を動かし、まだまだ現役としてがんばりましょう!