10代〜20代前半の無敵Bodyはどこへやら。
20代後半〜30代ともなると、お酒を飲んだら飲んだ分、運動をサボったらサボった分、全て身体に表れます。
「どうにか身体を引き締めたいのに、若い頃に比べて体重が落ちない…」
「身体のたるみと共に、薄毛や性欲の減少も気になってきた…」
そんな悩みを抱えている方も多いことでしょう。
そこでおすすめしたいのが、最近何かと話題の断食。デトックス効果があると言われており、ホルモンバランスも整うので、体重を落とすことはもちろん、性欲増加や薄毛改善、体質改善にも繋がります。
しかし、素人が無理な断食を行うと、かえって身体に悪影響を及ぼしかねません。そこで今回は『月曜断食』の著者であり、鍼灸師の関口賢先生に、正しい断食のやり方と得られる効果についてお聞きしました。
薄毛が改善されるだけでなく、幸せホルモンも出る!?断食の効果とは
そもそも、断食を行うと身体にはどのような効果があるのでしょうか?
まずは関口先生のプロフィールと、断食の効果についてお聞きしました。
関口 賢/はり師・きゅう師
父親が歯科医師であり、子供の頃から父親が人々に貢献する姿を見て育つ。自分もいずれはそうなると漠然と思いながら、高校生まではサッカー部に所属し勉強よりも部活動に専念していた。
高校を卒業後、浪人しながら歯学部を目指そうとしていたが、高校生の時に父親が他界したことにより、歯科医師ではなく、サッカーの怪我を通して出会った鍼灸師の道を目指し父親と同じように人々に貢献して行こうと決める。専門学校に入り勉強し、国家試験に無事合格。
今では鍼灸という治療を通して、患者様の健康に携わることに幸せを感じている。今では自分の天職だと確信しながら、これからも患者様に貢献していきたいと考えている。
現在は歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント・ダイエットアドバイザー、プロサッカー選手、プロゴルファーのトレーナー活動など兼任し、鍼灸セミナーなどの特別講師も担当している。
2004年 船橋市立船橋高等学校 普通科 卒業
2007年 東京メディカル・スポーツ専門学校 鍼灸科 卒業
2007年 都内鍼灸治療院 入社
2008年 都内鍼灸治療院 院長就任
2010年 都内鍼灸治療院 退社
2010年 関口鍼灸治療院 銀座院 開業
2017年 関口鍼灸治療院 六本木院 開業
2018年 著書・月曜断食『究極の健康法』でみるみる痩せる 発売
ーダイエット本やサイトなどの影響で、「全く食べない=健康を損ねてしまう」という印象があるのですが、断食とは身体にどのような効果があるものなのでしょうか?
「断食とは、体重が落ちない悪循環を断ち、好循環に変え、体重を落とすきっかけをつくってくれるものです。
最大の目的は、酷使している胃腸を休め、本来の働きを取り戻すこと。
実は現代人の大半は日頃食料を摂取しすぎているため、身体は次から次に送り込まれる食べ物の消化に追われ、傷ついた細胞の修復・回復が後回しになってしまっているのです。
つまり、断食をすることによって胃腸の活動を一旦オフにし、胃腸を正常に働くようにして、エネルギーを細胞の修復・回復にまわすことができるのです。
胃腸が本来の機能を取り戻すと、睡眠の質もグッと良くなりますよ。」
ー日頃酷使している胃腸をリセットすることで、エネルギーを他のことに使えるようになるのですね。
「さらに、断食を行うと“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンが分泌されます。
セロトニンは、イライラするノルアドレナリンを抑制してくれるので、精神的にもリラックスしやすくなるんですよ。」
ー食べることを我慢するとイライラしてしまうイメージがありましたが、逆なんですね!
「そうなんです。
さらに、断食により成長ホルモンの分泌が増えるので、身体的なメリットもたくさんあります。
成長ホルモンはアンチエイジングに欠かせないホルモンなので、細胞の修復が促進され、体の疲れや筋肉の修復、肌の細胞などが修復されやすくなるんです。
男性の場合ですとホルモンバランスが整い、性欲が増したり薄毛が改善されるケースが多々ありますね。」
自分で断食をするなら、週に1度の月曜断食がおすすめ
胃腸が喜ぶだけでなく、精神的にも身体的にもメリットだらけの断食。
しかし、正しい知識を持って行わなければ、かえって体に負担をかけることになってしまいます。専門家の力を借りずに、自分で断食を行うことは可能なのでしょうか。
「素人の方でも、ご自身で断食をしていただくことは可能です。
ただし、専門家の指導のもと行う場合と、治療院に通えない方が自力で行う場合とでは、日数を変えることをおすすめしています。」
ー具体的に、どのように違うのでしょうか?
「治療院では、僕たち専門家の指導のもと、鍼灸の力も借りながら3日間の断食を行うのが最もスタンダードなやり方です。
断食中の3日間は水だけを飲んで過ごし、負のスパイラルに陥っている体に急ブレーキをかけてニュートラルな状態に戻すのです。
その後、4日目以降の回復食に細心の注意を払いながら、およそ1ヶ月かけて段階的に摂取する食材の種類を増やしていき、身体が良いスパイラルの波にうまく乗っていけるようにサポートします。」
ーそんなに長期間サポートしてくれるんですね!
「そうなんです。
ただ、時間がかかる分治療院に通うのが難しいという方も多く存在します。
そんな方におすすめなのが“月曜断食”。週1回、月曜日は食事を摂らずに過ごしてください。これを3〜4週間続けることで、3日間の断食と同様に、体質を根本から変えていくことが可能になります。」
ー毎週1日だけなら、自分でもできそうですね。
「はい。
週に1日の断食であれば、専門家がいなくても安心・安全に取り組むことができます。
“月曜断食”は、多くの実践者が1ヶ月間で5〜7kg痩せて、脂質異常症や生理不順、むくみ、肌荒れの解消を実感している究極のメソッドなんですよ。
毎週定期的に行うので、リバウンドしにくいのも大きな特徴です。」
月曜日以外は何を食べれば良いの?1週間で不食→良食→美食のサイクルを作れ!?
1ヶ月間、週に1度断食を行うだけで、3日間の断食と同じ効果を得ることができる“月曜断食”。
月曜日は断食を行うとして、残りの曜日はどのように過ごせば良いのでしょうか?
「断食で食べ物を断つと、胃腸の活動がオフになります。
その寝起きの状態の胃腸に、消化に時間がかかる食べ物がいきなり入ると、消化できず、逆に吸収されやすくなります。
つまり、断食をした次の日以降に極端な食べ方をすると、リバウンドに繋がってしまうのです。」
ーでは、具体的に次の日以降は何を食べれば…?
「“不食”で胃腸を空っぽにしたら、良食→美食というサイクルで食事を摂ると、体に蓄えている脂肪を燃やすことができ、体重が落ちてきます。
・不食 月曜日は食べ物を断ち、基本は水だけを飲んで過ごす。
・良食 火~金曜日は体に必要な栄養素を選んで食べる。体がよろこぶ食事を摂る。
・美食 土日は好きなものを食べ、食べる楽しみを満喫し、心を満たす。
という3つのサイクルを心がけましょう。」
※「著書・月曜断食『究極の健康法』でみるみる痩せる」より抜粋。
本格的にセルフ断食を行う場合は、本をしっかり読み正しく行うことをおすすめします。
「また。断食前日に食べ過ぎたりすると断食日に血糖値の急下降が起きるため、不調が出やすくなってしまいます。
断食前日は腹八分目とし、しっかり睡眠を取って断食に備えてください。」
ー不食→良食→美食ですか…。
好きなものを食べて良い日が週に2日あれば続けられそうですね!日曜日は食べすぎ注意ですが…。
「断食で食べ物を断ち、胃腸の活動をいったんオフにすると、胃腸が正常に働ける環境を取り戻し、修復・回復に多くのエネルギーを費やせるようになります。その体質になると、体調はどんどん上を向いていきます。
胃腸の消化・吸収・排泄は、代謝、血流、免疫、ホルモン分泌、自律神経にまで深くかかわっているため、胃腸が正常化することで改善する症状の幅は驚くほど広いのです。
“体重が落ちにくい”と感じている人はもちろん、“最近胃腸の調子が良くないかも”“寝つきが悪いな”と体の不調を感じている人も、ぜひ日々の生活に月曜断食を取り入れてみてくださいね。」
何も食べないのは週に1日だけ!来週の月曜日から、月曜断食を始めてみよう
治療院に通う時間がない方や、日々の生活に気軽に断食を取り入れたい方にとってもってこいの“月曜断食”。
「3日間も何も食べないで過ごせるかな…」と通常の断食に高いハードルを感じている方も、毎週1日だけなら気軽に取り組むことができます。
胃腸を休めることは、ダイエットだけでなく身体の様々な不調を改善することに繋がるとのこと。
体質改善やデトックスをしたい方は、ぜひ次の月曜日から始めてみましょう。
※いろんなダイエット法を試してきたけれど、何度も挫折してリバウンド! そんなふうに感じているすべての人への最終回答が、のべ7万人を治療し、断食指導をしてきた鍼灸界のカリスマ・関口賢先生が提唱する「月曜断食」。
詳しく知りたい方は、ぜひ本をご覧ください。