爆走2,000km!海の先は南極!オーストラリア・ラッキーベイに行ったら世界一きれいだった【モテ旅・前半戦】

こんにちは。モテ旅モードの浜松一郎である。
皆さん、きれいなビーチは好きだろうか?いや、むしろ嫌いな人はいないはずである。
だからこそ、有名なビーチというものが日本各地、世界各地に存在する。それらのビーチは激混みしていることも多く、せっかくのきれいなビーチでもがっかりしてしまった経験がある方も多いのではないだろうか。
しかし、そんなビーチ好きに朗報だ。私は年末年始の休みをほぼフルで使い、人があまりいない、世界で最もきれいなビーチのひとつに行ってきた。
その名は、「ラッキーベイ」。
南極に近く、オーストラリアで一番綺麗と言われているビーチだ。
場所はこちら。

ご覧いただけるとわかる通り、それはもうめちゃくちゃ遠いい。しかし、いくつかの世界遺産に行った私でも、こんなにパワーが出るスポットは今までなかった。使い古された表現かもしれないが、これはマジで一生に一度はいくべきだ。そう思ったのだ。
ということで今回はラッキーベイに行きたい人、全く知らなかったけど行きたくなった方たちに向けて、3泊4日、総走行距離2,000kmにも及ぶ珍道中をお伝えする。パースから車で行ったので、交通事情、ガソリンの入れ方まで細かく書いたから参考にしてほしい。

パース空港でレンタカーを借りよう!

あまりにも特徴のない空港だったため、こんな感じの写真しか撮れなかった

まず、日本からパース空港に向かう。パースは、西オーストラリアで一番大きな都市。今後、パースへは日本からの直行便ができるそうだが、今回はアデレード(オーストラリア東側)を経由して向かった。
日本との時差は1時間(サマータイムなどで少し異なる)だけ。横に広いオーストラリア国内とのほうが時差がある。実際、アデレードとパースの時差は3時間もあった。
今回の旅程は、全一週間。そのうち、4日間はラッキーベイにいくのに費やす。3日間はパースで休憩だ。三泊四日でもラッキーベイに行くには弾丸になるので、余裕があればもっと時間をかけたほうが楽しめる。
※5日あれば結構楽しめると思う。

旅のお供をしてくれるのは、韓国車ヒュンダイ。大体、一週間借りて5万円くらい。保険の有無については店頭で選ばされる。
保険システムは日本とそう大きく変わらないが、2,000キロの旅なので割と良いのを選んでおくのがいいと思う。
なお、今回は空港から少し距離のあるレンタカー会社を使ったので「現地についたら電話する」という割とハードルが高いオーダーがあった。私は、ほんの少しだけ英語が理解できるのでなんとかなったが、自信のない方は空港にカウンターがあるレンタカー会社を選ぼう
レンタカーを借りるサイトは、ホリデーカーズがオススメだ。空港内にカウンターがあるか、どこで借りるかも明記してある。何回か連絡(英語)したが、カスタマーサポートも丁寧で早かった。

交通ルールはラウンドアバウトだけ覚えておくべし!


そして、走り出す前に絶対に覚えておいてほしいことがある。それは、オーストラリアの交通ルールについてだ。基本的に、日本と全く同じなので日本で運転している方なら安心してドライブできると思う。しかし、一点だけ注意しなければならないことがある。
それが「ラウンドアバウト」だ。
道路の所々に写真のような円がある。これは、「常に右側から来る車が優先で時計まわり」だ。右側の車がいないときに、この円の中に侵入し、行きたい方向にでればOK。
運転していて思ったのだが、古風ながらこのシステムは交通事故軽減に一役買っている思う。というのも、ここに入る前は必ず減速しなければいけないからだ。しかも割と行きたい方向にいけるので、慣れればとても運転しやすい。

第一中継ポイントはアルバニー。まずは、バッセルトンへ


※Google Mapsではオールバニーと書かれているが、アルバニーだ。
というわけで、飛行機移動の疲れを癒やすため、一日目はパースで休憩。パースの観光スポットは割と雑誌とかに載っているので今回は割愛させていただく。
そして、翌日の移動日程がこちらだ。ラッキーベイまでパースからストレートで行くには766kmで8時間半。行けないこともないのだが、やめておいたほうがいい。最短距離だと一日ずっと移動しかなくなるからだ。
そのため、きちんとラッキーベイに行くまでも楽しめるルートを今回提案する。
朝8時にパースを出発し、千と千尋の神隠しのモデルになったと言われているバッセルトンへ。少し海や風景を楽しんだのち一日目の宿のあるアルバニーへ向かう。
そう。このアルバニーという街がラッキーベイ往復の拠点となる。ここで、行き帰りの合計二泊をするプランだ。わかりやすくすると、
一日目 アルバニー泊
二日目 エスペランス泊(ラッキーベイから近い街)
三日目 アルバニー泊

という形。この行程は三泊四日であればベストなので、オススメだ。四泊五日あれば、バッセルトンで一泊するのも悪くないが、日本人である我々は長期休暇は取れて一週間だろう。現実的に行くならこれしかない。

この時の私は、まだ余裕そうだ。ちなみに、今回走行した距離は2,200キロなので、東京から沖縄までの距離を同じである。

では一路、バッセルトンに向けて出発する。パースからだと約二時間半、230kmくらいの距離である。
ちなみに、ナビはGoogle Mapsがあれば問題ない。安すぎる車を借りなければ、USB充電もついているので大丈夫だろう。

赤い土である

この写真は、バッセルトンに向かう途中のハイウェイである。
オーストラリアのハイウェイは、日本の高速道路と違いお金はかからない。しかし、その分、パーキングエリアなどの施設はほぼなくガソリンスタンドに併設されているスーパーなどが休憩する場所だ。トイレはちょっとしたくなったら行くことをオススメする。

コンセプトがわかりずらいカフェ

しかし、時々このようないい感じの施設も登場する。カフェである。
ちなみに、あまり知られていないがオーストラリアは移民が多いこともあり、世界各地の美味しい料理が食べれるグルメ大国でもある。コーヒーもその一つで、本格的なイタリアンコーヒーがとてもうまい。某チェーン店のコーヒー屋が撤退したほどうまいローカルコーヒーが根付いている国なのだ。

めっちゃ広い

裏には凄く広い公園もあり、国土の広さを痛感する。ちなみに、オーストラリアの広さは日本の20倍だ。これが後々響いてくるのだが、今はとにかくでかいということだけ覚えておいてほしい。

まだまだ元気

そんなこんなで、休憩を挟みながら走り続け、バッセルトンに到着。なお、駐車については、無料の駐車場がそこら中にあるのでご心配なく。

海がきれいだ。ここから先に行くのにはお金がかかる。確か7$くらいだった

ここがバッセルトンビーチ。この橋が千と千尋の神隠しのモデルになったようで

我ながらいい写真である

このように、列車が通っている。なんともいい景色である。

透明感溢れている

海もかなりきれいなので泳ぎまくれるが、ここで泳ぐとこれからの運転に支障をきたすので止めておくほうがいいだろう。タフな旅に我慢はつきものである。

いい感じのお店もある

行ったことはないが、雰囲気はLA的な感じだ。とってもいいところなのでぜひ皆さん行ってほしい。

アルバニーへ向かう


では、このままの勢いでアルバニーに向かう。バッセルトンから3時間半。パースからバッセルトンまでの距離よりも遠いいので気合いが必要だ。この間は街という街があまりないため、ちょっと道が変わってくる。

グランツーリスモみたいな写真が撮れた

バッセルトンから、走ること一時間。オーストラリア的な道になってきた。周りの木々が高くなってくる。

まだ疲れてはいない

頑張れ!あの頃の自分!

助手席の友人に撮ってもらっています

速度表示の通り、オーストラリアのハイウェイは基本110kmが法定速度になっている。これが街に近づくにつれて80km、70kmとなっていくので「あっ街が近づいてきたな」的な感じになってくる。

ゴミ箱しかない

ちなみに、バッセルトンからアルバニーへの道中の休憩所、日本で言うパーキングエリアはこんな感じだ。もうマジにトイレがないので、野に放つ以外の選択肢がなくなる。車から出るとハエが即座によってくるのでスピーディーな対応が求められる。試練である。
また、自動販売機なんてものはないので水は多めにストックしておくこと。私は小さめのクーラーボックス的なものをトランクに入れて冷やしておいた。
とにかく水は絶対に欠かしてはならない。

ガソリンをいれよう!

同時に、ここらへんで車への愛がすごくなってくる

おそらく、このタイミングでガソリンを入れたいと思うだろう。なんせ、一度のがしたら最後、100kmスタンドがないのはザラである。目安的には、「半分以下になったら見つけたスタンドに入る」ことである。
実は、私はこの日にスタンドに寄らず点滅から30kmほど走ってめっちゃギリギリで入れることになった。序盤の山場は初日にやってきたのだ。
つまり、ガソスタは簡単にあると思わないほうがいい。

めっちゃ種類があるスタンドと二種類くらいしかないスタンドが混在している

オーストラリアのガソリンの入れ方はまず機械の横に止める。ここから日本と違うのだが、お金を払わずそのままガソリンを入れる
その後、横にあるお店(スーパーと併設になっていることが多い)でお会計をするのだ。この時に、自分がいれた機械の番号を言う。この写真の場合「7番」である。つまり基本はセルフだ。
そして、ガソリンの種類についてだが日本車や韓国車であれば「Unleaded 91」で問題ない。日本でいうレギュラーガソリンだ。
ドイツ車のようにクリーンなガソリンをいれなければならないのならば、それより先の「Unleaded 98」を入れよう。なお、Unleadedとは無鉛という意味である。

アルバニーまでもう少し!

車窓からの風景

さて、車が元気になったらまた走り出す。この写真は、車窓からの風景である。ほぼずっと一本道であり、かつ周りには建物もなにもない。
いるのは馬と牛と羊、そしてカンガルーたちだけだ

夜は夏でも少し肌寒くなるので、ウルトラライトダウンを忍ばせて置くと良い

そうして、一日目は560km走りアルバニーに着いたのであった。到着したのは19時半くらい。チャックインの時間に結構ギリギリであった。
ちなみに、宿泊したのはドックロックモーテルというお宿。名前の通りモーテルなのだが、フロントの対応も含めてとても良かった。
この旅は移動距離がかなりあるため、宿泊する宿もしっかり休めるところをオススメする。その点、このドックロックモーテルは大当たりと言っても良いだろう。部屋の様子は実際にHPを覗いてほしい。なお、疲れすぎて写真どころではなかったことをお詫びしたい。

お酒のメニュー。アルバニー産の樽生がおいてある。めっちゃ美味かった

このモーテルのいいところは、レストランが併設されているところ。しかも、しっかりとした料理でおいしい。お酒のメニューも豊富なので宿についてから、移動したくない人たちにオススメだ。
そしてすぐ寝よう。翌日は、朝7時半に起床し8時半には出発したい。なんせこの日にラッキーベイまで走り抜けるからである。

この日はほぼノンストップ、6時間の道のりだ。アルバニーはラッキーベイから戻ってくる3日目に楽しむことをオススメする。なんせ、ここでアルバニーを観光してしまうとラッキーベイとエスペランスの滞在時間がマジでなくなってしまうからである
そして、この日のアルバニー→ラッキーベイ間が非常に過酷な旅となることを、私はまだ知らなかった。
ここからは文字数の関係上、後半戦でお伝えするが少しだけ道の様子をご覧いただこう。

そしてまた走り出す

見渡すかぎりのまっすぐな道と砂漠。

走っても走っても続いているかのように錯覚する波打つ道路。
そして、飛び出してくるカンガルーたち。更にはタイヤバーストの恐怖と戦いながら決死の行軍になるのだ。
この続きは後半戦へ続く。