「今の彼女も好きだけど、時々元カノと比べてしまう…。」
ふとした時に振り返る、元カノという存在。
未だ未練が残っていて、頻繁に思い出すという方もいるかもしれません。
男にとって大きな存在である元カノですが、女性にとっての元カレはどうでしょうか。
“男は別名保存、女は上書き保存”。
という言葉が本当だとしたら、あなたが元カノと今の彼女を比べていたとしても、今の彼女はあなたと元カレを比べてはいません。しかし、もし女性も別名保存しているのだとしたら、あなたも元カレと比べられているかもしれません。
この言葉の真相を確かめるべく、20代〜30代の女性5人に元カレという存在について語っていただきました。
交際期間は2ヶ月だけでも、忘れられない理想の人
〜F美さんの場合〜
初めに語っていただいたのは、36歳のF美さん。現在は結婚しており、専業主婦として毎日を過ごしているそうです。
ー今まで付き合った人数と、その中で忘れられない元カレがいるかどうか教えてください。
「元カレの人数は9人で、大学の時の元カレが忘れられません。
高校時代3年間好きだった人で、大学生になってやっと付き合うことができたんです。でも、付き合って2ヶ月くらいでフラれてしまいました。当時は感情表現が下手だったことと、好きという気持ちが強すぎたこともあって、一緒にいてもまともに話すことができなかったんです…。
顔も性格も理想通りで、後にも先にも彼以上に理想の相手とは出会っていません。」
ー本当に好きな相手だったんですね。
どんな時に、その人のことを思い出しますか?
「今でもfacebookで繋がっているので、向こうの家族の様子や仕事で成功している様子を見ると、“私にも彼と家族になるチャンスがあったのに”と思ってしまいます。
あと、旦那とケンカしたときや、夜眠れなくて一人で飲んでいるときに思い出しますね…。」
ー相手の方もご結婚されているんですね。
ぶっちゃけ、今の旦那さんと元カレを比べてしまうことはありますか?
「全然あります(笑)。
彼は社交的で冗談がうまく、人が集まるタイプの人だったんですが、旦那は私と同じで内向的なタイプなんです。お互いに友達に誘われるようなことがあまりなく、週末に家族でひっそり静かに過ごしていると彼のことを思い出してしまいますね…。」
ーその元カレは、F美さんにとってどのような存在ですか?
「理想の人であり、手の届かない人です。
そして、いつか認めてもらいたい人ですね。」
結婚をしていても、忘れられない元カレがいるというF美さん。別名保存をしており、今の旦那さんと元カレを比べてしまうようです。
別れてから5年経っても忘れられない…
〜R子さんの場合〜
次にお話を聞いたのは、39歳、事務員のR子さん。
「元カレの人数は5人で、5年前に別れた人のことが忘れられません。
同じ会社の上司で、3年間付き合っており、婚約までしていたのですがフラれてしまいました…。」
ーそれは辛かったですね…。
その元カレのことは、どんな時に思い出しますか?また、今の彼氏とその元カレを比べてしまうことはありますか?
「仕事で疲れている時に、彼がよく美味しいコーヒーを作って励ましてくれたことを思い出します。
元カレはグイグイと何ごとも引っ張ってくれましたが、新しい彼氏は優柔不断で…。私があれこれ決めることが多く、疲れます。」
ー元カレは、R子さんにとってどんな存在ですか?
「いつまでも忘れられない人です。」
F美さんと同様、忘れられない元カレがいるというR子さん。新しい彼氏ができても、上書き保存をするどころか元カレと比べてしまうようです。
元カレがいたから、今の幸せな生活がある
〜M穂さんの場合〜
28歳、パート勤務のM穂さんも、忘れられない元カレがいるとのこと。
「未練はありませんが、9年間交際していたので、私の青春は全てこの人との思い出です。
また、元カレが1人しかしないので、忘れにくいのかもしれません。
別れてから5年経っており、今はお互い別の人と結婚しています。別れて後悔はしてません。むしろ、結婚する相手では無かったなと思ってます。」
ー確かに、たったひとりの元カレであれば忘れることはできなそうですね。
元カレのことは、どんな時に思い出しますか?今の旦那さんと比べてしまうことはありますか?
「どんな時に…と言うと難しいですね。
比べるところはたくさんありました。
ご飯の食べ方、出かける場所(元彼はインドア派、現在の旦那はアウトドア派)、笑いのツボ、服のセンス、私への態度、キスやそのあとのことなど。
どちらが良いとかはあまりないですが…。」
ーM穂さんにとって、その元カレとはどんな存在ですか?
「この人が居なければ、今の私、旦那、子供たちはいません。
幸せに導いてくれた方だと思います。」
9年間付き合った元カレはM穂さんの一部になっていて、引きずっているわけではなくとも、忘れることができないよう。
“今の幸せな生活があるのは、今の自分を作ってくれた元カレという存在がいるから”という、素敵なお話でした。
元カレは、昔も今も心のオアシス
〜H香さんの場合〜
次に語っていただいたのは、34歳、専業主婦のH香さん。
「元カレの人数は15人で、その中で最も忘れられないのが、30歳くらいの時に2年間付き合っていた彼氏です。
結婚しようと決めていたのですが、私の両親が反対しており、反対を押し切れなかったことで別れてしまいました。別れて4年くらい経ちますが、今でも未練があり、時々思い出してしまいます。」
ー未練があると、忘れられないですよね。
具体的にどんな時に、その人のことを思い出しますか?
「元カレに顔が似ている俳優を見るたびに、今頃どうしているのかなと想いを馳せています。
苦い想い出だけれど、顔を思い出すと未だにドキドキしたりするのです。」
ー元カレと今の彼氏を比べてしまうことはありますか?
「何でも話を聞いてくれる元カレと、ほとんど無視する新しい彼氏では、言うまでもなく元カレの方が優れていると感じました。
どれだけ疲れていても長電話に付き合ってくれた元カレは、優しくて最高の人だったと思います。」
ー新しい彼氏がいるからこそ気づく、元カレの優しさもあるんですね。
そんな元カレは、H香さんにとってどんな存在ですか?
「心のオアシスであり、一緒にいてホッと安心できる存在でした。
今でもその感情が色褪せることはなく、元カレとの想い出を振り返ると、和んだ気分になれます。」
今も昔も、心のオアシスだという元カレ。また、新しい彼氏ができたからこそ気づく、元カレの優しさもあるようです。
強烈に忘れられない元カレがいる
〜A子さんの場合〜
最後にお話をお聞きした、36歳、自営業のA子さんには、強烈に忘れられない元カレがいるのだそう。
「元カレは3人しかいないので、全員思い出すことがありますが、特に印象に残っているのが2番目に長く付き合った彼氏です。
高校生の時にバイト先で知り合い、社会人になってからもしばらく付き合っていました。トータルで7年ほど付き合いましたね。別れてから10年以上経ちますが、今でも強烈に覚えています。」
ーそれは何故でしょうか?
また、どんな時にその元カレのことを思い出しますか?
「元カレはバンドマンで、DVの傾向があるなと思わせることがよくありました。
喧嘩の時に自分の服を破いたり、しまいには私の首を絞めてくることもありました。バンドマンで特に洋楽のロックのライブに行ったので、音楽映像を見ると思い出します。」
ー元カレと今の彼氏を比べてしまうことはありますか?
「あります。
元カレは些細なことで逆ギレすることがあって喧嘩が絶えませんでしたが、今の彼氏は滅多に逆ギレをしないし、色々なことを受け止めてくれます。」
ー元カレと比べて、今の彼氏の方が良いと思えるのですね。
元カレは、A子さんにとってどんな存在ですか?
「“高校生でバンドマンの年上の彼氏”という響きに憧れていただけだなと、別れて冷静になってから気が付きました。
ロック音楽が好きになったりとちょっと人生が変わりましたが、それ以外は特に何もありません。もっと人柄をじっくり調べてから付き合えば良かったです。」
当時は大変だったかもしれませんが、今後に活かせるような気づきを得たA子さん。
こういった教訓があるからこそ、今は素敵な彼氏とお付き合いできているのかもしれません。
“女は上書き保存”は嘘かも?“元カレ”をいう存在を有難いものとして受け入れよう
今回お話をお聞きした5人全員が、忘れられない元カレが“いる”というお話でした。
“女は上書き保存”はどうやら本当ではないのかもしれません。
しかし、その理由は
・未練があるから
・元カレと過ごした時間が長すぎて、自分の一部になっているから
・良くも悪くも強烈な思い出があるから
と、さまざま。
忘れられない元カレがいると、今の彼氏や旦那さんと比べてしまう人が多いようですが、「元カレの方が良かった」となることもあれば「今の彼氏(旦那)の方が良い」となることもあり、ケースバイケースです。
“今の彼女が元カレと自分を比べている”可能性は大いにありますが、それを気にしていてもどうしようもありません。
“良い元カレ”や“良くない元カレ”がいたからこそ、“今の彼女”があります。“元カレ”という存在に感謝できるくらい器の大きい男を目指しながら、“今の彼女”と幸せなお付き合いをしてみてはいかがでしょうか。