「凄いラブホに行ってみたいな、でもそもそも良いラブホの見分け方ってあるんだろか?見た目ではわからないし…」
そうお嘆きの皆様。
確かに、ラブホの良さは外観からではなかなかわからないものです。ではその良さがわかるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
答えはひとつ。「ラブホにめちゃくちゃ詳しい人に話を聞くこと」です。
ではラブホにめちゃくちゃ詳しい人とは誰か…そうです。ラブホの上野さんです。
というわけで、今回の前編は上野さんにラブホのことを、後編はモテる男についてお聞きしました。
「年100回ラブホに行く」 上野さんが語るラブホの良いところと問題点
− 早速ですが、上野さんの思うラブホの良さとはなんでしょうか?
「やはり、環境を変えられるというのは素晴らしいと思います。大前研一さんの言葉で『人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること』という言葉が御座います。この2つ目、『環境を変える』ということがラブホでは可能なのです」
− 確かに環境を変えるということは非常に良い点ですよね…!上野さん自身は昨年100回ホテルに行っているということですが、今の最新ホテル事情ってどのようになっているんですか?
「実は今も昔もラブホテルは変わっていないのです。というのも、数年前の法改正でラブホテル業界も厳しくなってしまいました。何が厳しくなったかと申しますと、『事実上の新規オープンが不可』になってしまったのです」
− え!そうなんですか?!
「それだけだったらまだしも、実際は『改装工事をしたら新規オープンにカウントする』ということになってしまったのです。つまり、部屋のドアをつけ直したら『新規オープン』になってしまい、要するに『廃業』になってしまうのです」
− それではラブホがどんどん古くなってしまう…。でも、よく『改装しました!』みたいなノボリを見かけるのですが…?
「そのようなホテルは正確にはラブホテルでは御座いません。そもそも、法的にはラブホテルというのもはこの国にひとつも存在せず、風俗営業四号認可をもらっているホテルともらっていないホテルの二種類のホテルが存在します」
− ということはそのようなノボリは普通のホテルであるということですか?
「そういうことになります。違いとしては風俗営業四号認可されているホテルでは大人のおもちゃなどを設置できますが、普通のホテルですと『未成年者』が利用することが前提になっているので設置ができません。例としては、大人のおもちゃを置けない、AVを流せない、フロントで鍵を渡すだけではいけない。というようなことですね」
− そうだったんですか…。ラブホ業界も大変だ…。
「企業努力をする必要があるラブホがいい!」上野さんが語る、良いラブホ、悪いラブホの見分け方
− その中でラブホの見分け方ってあるのでしょうか?
「はい。まず前提条件として、私は『ラブホテル業界で赤字を出すのはありえない』と思っています。と言いますのも、ある意味で既得権益の産業ですので、新規参入の壁はものすごく高く、競合することがあまりないのです」
− なるほど…。
「ですので、ラブホの見分け方を考えると、これには法則があることがわかります。その法則は『都会に行けば行くほど質は悪くなることが多い』ということです」
− えっ!
「基本的に、特に東京の場合、都心に行けばいくほど、お客様の数に対してラブホテルの部屋数が少ない傾向にあります。ですので極端に言えば都心のホテルは何もしなくとも、お客様がある程度確保できると言えるでしょう」
− 確かに、ホテルに限らず人を呼ぶために努力をするものですからね。
「だからこそ、価格は高いままでもお客様はいらっしゃいますので、都心に行けば行くほどサービスもコストパフォーマンスも悪くなる傾向にあると言えるかもしれません」
− 凄い理解できました…!では良いラブホの見分け方はあるのでしょうか?
「愛知県・名古屋市の近くに一宮市という市が御座いますがこのエリアは人口比で考えると非常に多くのラブホテルが御座います。ということは、ラブホテル側は競合が多いため、『手を抜けばお客様がいなくなってしまう』。ですので、自然と質は上がってきます」
− 確かに人を呼ぶためには質を高めるという努力が必要になりますからね。
「名古屋ですと一宮市、大阪ですと豊中市などの『都心から車で30分くらいの距離にあるホテル』は比較的良いホテルが多いように感じます。一方で、大阪圏などに比べ人口が非常に多い首都圏になりますと、埼玉県のあたりまで行くと質の良いホテルが多い傾向にあるように感じます」
− 都心は何もしなくてもお客さんが来るから…。
「ですので、もちろん例外も御座いますが『都市から人が流入してくる街』は全体的に質が高いと思います。他には、新横浜・新大阪・新栄などの『新』がつく街はいいですね」
「あとは、料金がわかりやすく書かれているところがいいホテルだと私は思います。わかりやすく休憩・宿泊・サービスタイム・ショートタイムなどが明記されているホテルはしっかりしていることが多いです。また『自分がターゲットにされているラブホにいくこと』も重要かと思います。例えば、ホテルの値段が高い!と思ったのであれば、それはもう少し年配の方をターゲットにしているホテルなのかもしれません」
ラブホの上野さんがオススメする『一生のうちに行っといたほうがいいラブホテル(全国版)』
画像はイメージです。
− では、ずばり上野さんがオススメするラブホテルを教えていただきたいです。
「どのような方達に対してオススメするかということによって変わりますが、比較的どなたにもオススメできるラブホテルですと、静岡県浜松市のホテルベルグラーブなどはオススメで御座います。普通、ラブホテルの窓は、盗撮防止の観点からはめ込み式なものが多いのですが、ベルグラーブはすぐに海なので景観が楽しめます。部屋の中も申し分ありませんし、露天風呂の部屋も多くオススメできます」
− HPを見ると、超高級ホテルにもひけをとらないレベルですね…!
「2つ目は、大阪府豊中市にあるRAFFINE(ラフィネ) で御座います。こちらのホテルはアクセスも決して良いわけではないため非常に工夫を凝らしていらっしゃいます。部屋のレイアウトはかなりの頻度で変わりますし、本物の電車の車内が設置されている部屋などもあるので様々なシチュエーションを楽しむことができます」
− SMプレイ等々、ここはめちゃくちゃ楽しそうですね!何と言っても本物の電車があるとは…!
「あとはBestDelightグループさんは良いホテルが非常に多いグループだと思います。ホテル名ですとHOTEL LOTUSという名が多いのですが、ここの京都南店は宿泊するとオイルマッサージが楽しめるなど、非常に充実したサービスが魅力です。また同グループのアトランティス豊中店のスイートルームにはダブルベッドが2つありますし、伊丹空港が近く夜は暗いため星がとても綺麗です」
− ラブホテルでオイルマッサージができるなんて…!東京都内では今までオススメしていただいた所みたいなのはないかもしれませんがどこかありませんか?
「東京都内ですと池袋のHotel AILUさんはとても素晴らしいホテルです。清掃レベルが非常に高く、安心してオススメできます」
− なるほど…!正直全部行ってみたいです。やはり、都会にはなかなかないものなんですね。
「ラブホテルは立地が極めて重要な産業です。ですので立地が悪いホテルは様々な工夫をする。その『工夫こそがいいホテルを作る』のだと私は思います。ラブホテルは様々な規制があり、現状では新規参入が極めて困難であると言わざるを得ません。更には最近では『ラブホテルの相続問題』もあり、数が確実に減っていっています。すると当然競争は減ることが課題と言えるかもしれませんね」
− 本質的にいいホテルを見分けるのに必要なことは、「業界を知ること」なのかもしれないな…。
「そうかもしれません。規制ばかりしていてはダメになってしまうことも数多くあるのです」
− オススメのホテル聞くはずが、非常に深い話になってしまいました…!
上野さんがオススメしたホテル
静岡県浜松市・BELLE GRAVE(ベルグラーブ):URL:http://bwgroup.jp/grave/
大阪府豊中市・Hotel RAFFINE(ホテルラフィネ):URL:http://www.hotel-raffine.net/index.php
大阪府豊中市・Hotel ATLANTIS(ホテルアトランティス):http://best-delight.com/hotel-atlantis/toyonaka/
京都府伏見区・HOTEL LOTUS(ホテルロータス):http://kyoto-lotus.com/
東京都豊島区池袋・HOTELAILU(ホテルアイル):http://www.hotel-ailu.com/index_top.html
BestDelightグループURL:http://best-delight.com/
後半:ラブホの上野さんが語る、「カッコイイ男」と「モテる男のラブホ術」・後編