ラブホの上野さんが語る、「カッコイイ男」と「モテる男のラブホ術」・後編

カッコイイ男とは?この問いは男性における人生の命題なのではないでしょうか。
だからこそ、恋愛のプロに「一家言」を聞いてみたい。
というわけで今回、お話を聞いたのは前編にて良いラブホの見分け方をお聞きした「ラブホの上野さん」。


ラブホの上野さん
ラブホスタッフとして、ご自身の様々な経験から恋愛コラムやドラマ・漫画の原作を手がける。
Twitterフォロワー数は約23万人。
上野さんのブログ:http://ueno.link/
Twitterアカウント:https://twitter.com/meguro_staff?lang=ja

上野さんはご自身の人生経験から恋愛についても多くの名ツイートをつぶやいています。
例えばこちら。


このように多くの人間模様を見てきた上野さんだからこそ、語れるものがあるはず。
では早速、聞いてみましょう!

「その場を味方につけられる男はスマート」上野さんが語るカッコイイ男


− ラブホスタッフとして働かれている上野さんですが、今までで「ダメだな」と思うお客さんはいましたか?
「私たちラブホスタッフはどんなお客様であっても、その方にあった対応をさせていただくのが仕事です。ですので『ダメ』と思うことがあったら、それに対応できない私たちがダメなのだと思います。ですが、正直に言えば、『あまり格好がよくないな』と思うことは御座います」

− 例えばどのようなことですか?
「例えば『休憩に切り替わる時間までフロントで待つ男性』でしょうか。スタッフと立場としては、待って頂いても問題御座いませんが、明らかに早く部屋に入りたい女性が隣にいらっしゃるのに、お金を惜しむ姿は正直に言えば、あまり格好の良いものではないかと思います。逆にあらゆる場面において『状況』を味方につけられる男性は非常にスマートだと感じます

− 状況を味方につけれられると言いますと?
「例えばバーで直接隣の女性に話しかける男性がいらっしゃいますが、これはその場の状況において最も重要な『バーテンダーさん』に嫌われる行為と言えるでしょう。つまり『状況』を敵に回しているのです」

− その口説き方が下手で失客してしまったらお店の損害になってしまう。ということですね。
「はい。そのような観点から言いますと、ナンパでもデートでも『その場にいる人』を味方につけられるかということは非常に重要なことと言えるでしょう。例えば社内恋愛するにしても社長を味方にするか敵にするかというのは極めて重要な問題です」

− 社内恋愛の場合、社長の『お前たち付き合えばいいじゃん』のような声があることで付き合うことができるんですよね…!めっちゃわかります。

「モテる男性は満室だった場合の対処が非常に早い」モテる男のラブホ術


「あくまでも例えばの話ですが、『男性1人女性2人の3人』でラブホにいらっしゃる方と『男性2人女性1人の3人』でラブホにいらっしゃる方ではどちらがトラブルを起こす確率が低いと思いますか?」

− なんとなく、前者の『男性1人女性2人』でしょうか。だって、男性1人で女性2人を連れてくることが出来る男性って凄いですよ!
「その通りです。つまり、『女の心をつかめる男は総じて優秀な男』ということ。仕事が出来るということと女性にモテるということはほぼ同義だと感じます。個人的にご本人とも仲良くさせていただいており、『俺のことは話していいよ!』と言ってくださっているお客様がいらっしゃるのですが、その方は凄まじく仕事ができる方でした。一度ホテルに来ると、大体24時間くらい滞在されて、女性がひっきりなしにいらっしゃいます。1人帰ったら数時間後に違う女性がくるといったように。そして空き時間はずっと仕事をしているとのことでした」

− もう次元が違いすぎますね…!
「また、モテる男性は満室だった場合の対処が非常に早いのですね。全てのことを想定して、次の一手を考えている男性と言ったらわかりやすいでしょうか」

− 次の一手ですか?
「例えば、タクシーでラブホの前にきたとします。その時、中で女性を待たせておいてタクシーを止めておく。もちろん『一度お支払をした上』で、です。『3分待っていてもらう代わりに一度会計を切る』ということができるのがいい男なのです。つまり、『ラブホが満室』という可能性に加え『タクシーのこと』も全てを考えられる男性ですね」

− 先ほどの適正価格の話にも通じてきますが、たしかにそれが出来る男はカッコイイですね!!

おまけ~コーラをこぼすなら床ではなくベッドでこぼして欲しい…ラブホスタッフの本音〜


− ここまでお話してもらって非常に素朴な疑問なんですが、単純にラブホスタッフが困ることってありますか?
「1つめは『グラスを割られること』です。これは仕方のないことですが、かなり対応が大変です。ラブホスタッフとしては、『お客様は基本的に全裸で過ごす』という考えのもと清掃をしなければなりませんので、普段放っておくことのできる小さな欠片でさえもしっかりと掃除をしなくてはいけません」

− 確かに。
「ですから私が他のスタッフに『掃除後に自分が全裸でゴロゴロできないならやり直し』と言っております。もちろん本当に全裸でゴロゴロする必要は御座いませんが、それくらいの覚悟が必要であるということです」

− 行為中に怪我したらまずいですからね…。
「2つ目は、『コーラを机にこぼす』ことです。大理石を使用しているホテルは多いのですが、大理石は炭酸に極めて弱い。オフィスビルの大理石はきちんとコーティングされているので、炭酸をこぼしてもそうそう問題はありませんが、コーティングが剥がれていたり、薄くなっている場所ですと、大理石の中にコーラが染み込んで取れない汚れになってしまいます。それを直そうとすると交換で10数万円かかるのでコーラをこぼすなら、テーブルよりベッドでこぼして下さったほうが助かるというのが本音ですね。もちろん、こぼさないで下さるのが一番良いのですが」

− ラブホで何か飲むときはベッドの上で飲もう…!心に刻んでおきます。

どんな職業に就いても学びはある。それを見いだせるかが重要

最後に、上野さんにラブホで働いていることで、ご自身に変化があったかをお聞きしたところ以下の答えが返ってきました。
「特殊な業界だと思われがちですが、お客様とスタッフがいるという意味では普通の業界と変わりません。ですのでどんな業界に勤めようと気づきや学びはあり、ラブホだから学べること、というのはそこまであるとは思いません」
どんな職業でも極めることで、多くの視点から物事を見るようになることができる。これを念頭におくこともきっとカッコイイ男になるための一要素なのかもしれません。
前編:ラブホの上野さんに聞く、良いホテルの見分け方と業界裏話・前編
上野さんTwitter: