男性の3人に1人が悩む薄毛。
「育毛剤を長い間使ってきたけど、目に見える効果がない」
「抜け毛の量が以前より増えている気がする・・・」
昔に比べると、薄毛対策や薄毛治療技術はかなり進歩してきましたが、今なお薄毛は多くの男性を悩ませ続けています。
そんな薄毛に効く薬としては「プロペシア」がよく知られていますが、そのプロペシアに次ぐ新薬が日本に上陸します。
その名も「ザガーロ」。
今回はそんな新しい薄毛治療薬「ザガーロ」について、効果や有効性などを従来の薄毛治療薬との比較をしながら紹介します。
ザガーロってどんな薬?
「ザガーロ」は、2015年9月28日に正式に厚生労働省から承認された、「デュタステリド」を有効成分とする新しい薄毛・AGA(男性型脱毛症)治療薬です。イギリスのグラクソ・スミスクライン(GSK)社から※2015年11月上旬~11月中旬に発売予定。
※発売が延期になり2016年6月13日に変更になりました。
お隣の韓国ではすでにAGA治療薬として2009年に許可を受けて販売されていて、日本での発売は韓国に次いで世界2ヶ国目となります。
2ヶ国目と聞いて安全面などを心配される人もいると思いますが、既に102ヶ国以上で前立腺肥大症治療薬としての実績のあるお薬なので、あまり心配する必要はありません。
ザガーロの効果はいかに
ザガーロ(有効成分:デュタステリド)は、プロペシア(有効成分:フィナステリド)と同様に、男性における男性型脱毛症に効き目があるお薬です。
臨床試験成績により有効性と安全性が確認されたのは男性における男性型脱毛症のみであり、女性の脱毛や円形脱毛症などの他の脱毛症には効果はありません。 また、20歳に満たない未成年には臨床試験は行われておらず、安全性と有効性が確立できていないため処方することができません。
プロペシアの添付文書にある「効果・効能」は【男性における男性型脱毛症の進行遅延】となっています。それに対してザガーロカプセルの添付文書では【男性における男性型脱毛症】という表記がされています。
『進行遅延』があるかないかの違いですが、ザガーロは臨床試験にて発毛・増毛の効果検証が詳しくされているため『進行遅延』に留まらず、『発毛』を期待させるような『進行遅延』というワードの無い表記となっているところも注目すべき点であります。
ザガーロの特徴
次にザガーロのメカニズムについて解説します。ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、プロペシアの主成分であるフィナステリド同様の働きをします。
薄毛の原因であるDHTという男性ホルモンを生成するのに必要な還元酵素を阻害することで、DHTの生成を抑制して薄毛を改善します。
この還元酵素にはⅠ型とⅡ型がありフィナステリド(プロペシア)はⅡ型しか抑えることが出来ないのに対し、デュタステリド(ザガーロ)はⅠ型とⅡ型の両方の働きを抑えることができます。そのため、プロペシアよりもDHTの生成をより強く抑えられることから、高い効果が期待されています。
ザガーロの有効性
米国皮膚科学会の運営する Journal of the American Academy of Dermatology 誌のHPで公開されている英文データを元に、浜松町第一クリニックが作成した資料で、ザガーロの有効性を見てみましょう。
デュタステリド(ザガーロ)、フィナステリド (プロペシア)、プラセボ(偽薬) を治験対象者合計 917 人に 12 週間及び 24 週間服用してもらい直径 2.54 cm(1 インチ)の範囲で服用前と比べて、どれだけ毛髪が増えたか?毛髪がどの程度太くなったのか?を検証した結果が以下となります。
続いて、上のグラフは毛髪の太さ(直径)の変化量の比較を表しています。
こちらの測定でもデュタステリド0.5mg(ザガーロカプセル)の優位性が確認でき、フィナステリド1mg(プロペシア錠)よりも毛髪の太さでは1.45倍の効果が期待できることになります。
毛髪増減数、毛髪の太さの変化のどちらにおいても、デュタステリド(ザガーロ)の有意差が証明されています。
薄毛は改善できる
薄毛は遺伝によるところも大きいと言われていますが、現代では薬や治療によって改善することが可能です。
今回ご紹介した「ザガーロ」もその手段の一つ。従来の薄毛治療で思うような効果が実感できなかった人も、ザガーロへの切り替えで発毛効果が期待できるかもしれません!
詳細情報:https://www.hama1-cl.jp/zagallo/