皆さんこんにちは、STANDマンと申します。
突然ですが、銭湯で男湯に入ると、つい男性器に目が行ってしまう方はいませんか?
実は、私も目がいってしまう男の一人。というのも、「仮性包茎」だからです。
今まで、友人にも「え?ズルムケじゃないのかよwww」など、散々いじられてきました。ただ、私からすると、その友人も仮性包茎でした。
ということで、男性の大半が気になっているであろう「仮性包茎は大丈夫なのか問題」。
この問題を解決するべく、今回は浜松町第一クリニックの竹越院長に包茎における疑問を全てぶつけてまいりました。
世の包茎で悩む男性諸君、必見です!
▼目次
- 包茎には、仮性包茎・カントン包茎・真性包茎があるぞ
- 「包茎=格好悪い」はビジネスのせい
- 包茎は早漏になりやすいのか?
- 仮性包茎の手術をするのは何歳までがいいのか?
- 仮に手術することになった際、皮の切除幅はどう決めるの?
- 仮性包茎は病気になりやすい?
- では、実際に手術しないといけないのはどの包茎?
- 包茎は、出口のない悩みではない!
ポイント:仮性→カントン→真性の順番。
ポイント:日本人男性の6〜7割は仮性包茎。ズルムケの人は全体の2割もいない!
ポイント:早漏はかなりメンタルな部分が影響してくるから関係なし。
ポイント:「包茎=病気」だと思って手術をするのであればしなくても大丈夫。
ポイント:切除幅を決めるのに、勃起させる必要は全くないから心配するな!
ポイント:それは嘘。気にしなくて大丈夫。
ポイント:カントン包茎と真性包茎は手術をしたほうがいい!
ポイント:ただし、歳を重ねていくごとに包茎が進行していくこともある
包茎の種類は仮性包茎の他に、カントン・真性があるぞ!
− まず最初に包茎とは異常なことなんですか?
「そもそも包茎とは、包皮(いわゆる皮のこと)が亀頭にかぶさっている状態を示すことです。男性は生まれてきた時は皆そういう状態ですから、別に異常なことではありません。 成長にともなって陰茎が増大し亀頭が露出するようになってくるんですよ」
− なるほど。僕は仮性包茎なのですが、それ以外にも種類があるんですよね?
「そうですね。基本的には以下の3種類です」
勃起時には亀頭が容易に露出する又は露出させることができ、平常時には包皮が被りやすい又は包皮がかぶっている状態を仮性包茎といいます。 この原因は、「平常時の包皮が余りすぎている」ためか、「亀頭のカリに包皮がひっかからないために剥いてもすぐに戻ってしまうか」のどちらかです。
■カントン包茎
平常時にはなんとか剥いて亀頭を露出できるが、勃起時には、無理に剥いてしまうと包皮の先の細くなったところが陰茎を締め付けてしまい、包皮が戻らなくなる状態になる包茎をカントン包茎といいます。 この直接の原因は、包皮の先の細いところが勃起時の陰茎の太さまで広がらないためです。
■真性包茎
平常時でも勃起時でも剥くことができない状態を真性包茎といいます。 この原因は包皮の先の細いところが平常時の陰茎の太さまで広がらないためです。 また、包皮と亀頭が癒着していることも考えられます。
− 全部で三種類。真性包茎は聞いたことありましたが、カントン包茎は初耳です…!
「包茎=格好悪い」はビジネスのせい!?日本人の6〜7割は仮性包茎だ!
− ちなみに、日本人の何割くらいが私のような仮性包茎にあたるのでしょうか?
「日本人男性の6~7割は仮性包茎だといわれていますよ。つまり平常時も勃起時も亀頭が常に完全露出している、いわゆる『ズル剥け』の人は全体の2割もいないのではないでしょうか。ほとんどの人が仮性包茎です」
− なんと!!!だから僕の仮性包茎を笑っていた友人も仮性包茎だったのか!
「包茎を悩んで来院される、ほとんどの人が『包茎=格好悪い』という意識が強く、自身のペニスに対してコンプレックスを持っている人です。昔は、雑誌やインターネットで、性に関する知識の浅い10台後半~30代までをターゲットに、不安感や劣等感を煽るような情報ばかりがばらまかれていました。『亀頭が包皮で被っている状態だと病気になりやすい』、『包茎は恥ずかしい』、『包茎は女性に嫌われる』、『モテない』などなど」
− なぜ、そんな情報ばかりが拡散されていたんですか?
「その背景には、お金に執着気味のドクターが不安を植え付けて、病院に包茎相談をしに行かせるといった『包茎ビジネス』が流行っていたということがあげられます。雑誌編集部も包茎やセックス等のHow-toを記事にすると人気があったので、青年向けの雑誌で取り上げられる機会も多かったんです。しかし、包茎等を専門とする取材可能なドクターは、どうしても『包茎ビジネスのドクター』に依頼するしかない。すると、記事の内容も自然と『包茎で悩む読者の不安をあおる内容』になってしまっていたのではないかと思います』
包茎の疑問、一問一答!
− メディアが過剰に煽ったせいもあったんですね。では具体的に、実際の患者さんからはどのような相談が多かったんですか?
「そうですね。じゃあ、ここでは実際の患者さんからよくあった質問に対して、私が答えた例を紹介していきますね」
包茎だと早漏になりやすいのか?
Q1、包茎だと早漏になりやすいとよく聞くのですが、ほんとうですか?
A、早漏は、直接包茎とは関係ないと私は考えます。 脳の性的刺激に対する※閾値(いきち)、つまり、どこまで我慢できるかの限界値が低いだけで、包茎でない方でも早漏で悩んでいる方はたくさんいます。ただ、包茎がコンプレックスになっているがゆえに、女性経験があまり無い方は、性行為の刺激にも慣れない為、一気に限界値をこえてしまい、「あれっ!?」ということにもなりかねません。 また、包茎手術をすると、亀頭の粘膜が、パンツに擦れたり、さまざまな刺激で肥厚(ひこう)してきて、鈍感になってくる可能性はあります。ただ、繰り返すようですが、早漏はかなりメンタルな部分が影響してきますので、包茎だけが、罪に問われるような話はないのです。
※いきちとは、感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの量。
仮性包茎の手術をするのは何歳までがいいのか?
Q2、高校生からの質問:現在仮性包茎なのですが、手術をするか、しないかは何歳くらいまでに決めればいいでしょうか?
A、まず、成人男性の7割は仮性包茎であるため、「包茎=病気」だと思って手術をするのであればしなくても大丈夫です。実際には包茎であっても結婚して子供もいて立派に家庭を持っている方たちも大勢います。
そんな人達に話しを聞くと、「若い時に悩んだこともあったけど、大人になり知識も増え男性のほとんどが包茎なんだから気にしたことなんてあまりない」。
という人もいれば、「若い時に手術をしておいた方がもう少し自分自身が女性に対して積極的になれたと思う」。という人も多少はいたことは確かですが、基本的には仮性包茎であればそのままでOKです。高校生ですと、もうすこし陰茎が大きくなってきて、20歳くらいで、ズル剥けになる人もいますので、そう焦ることはないです。 ただし、ご自分で、仮性包茎だと思っていても、剥いてみると、締め付けがきつかったり、カントン包茎の場合もあります。毎日入浴の際よくむいて、清潔をたもつようにしてください。
包茎手術のとき、皮の切除幅はどう決めるの?
Q3、包茎手術の際、皮を切除する幅はどうやって決めるのですか?勃起した時に突っ張らないように切除幅を決めるってことは手術前に勃起させなくてはならないのですか?
A、術後に皮が足りない・・・確かにこれだけは避けたいことです。ですが、切除幅を決めるのに、勃起させる必要は全くありません。人間の海綿体は伸びる限界があります。ご自分でもやってみてください。 まず。横になり亀頭のみを思い切り引っ張ってみてください。結構伸びるのではないでしょうか? 勃起時は、それに太さが加わりますが、長さに関しては、引っ張ったときの長さが限界です。引っ張ったままの状態で「しるし」をつけ、突っ張らないように切除幅を決めるのです。
仮性包茎は病気になりやすいのか?
Q4、仮性包茎は性病などの病気になりやすいので手術した方が良いのでしょうか?
A、嘘ですので、病気だけが心配なのであれば手術する必要はないです。
− めっちゃ参考になる…!
実際に手術しないといけないのはどの包茎なの?
− こうなってくると、包茎を手術する必要性ってあまり感じないのですが…。実際に、手術をしなければいけないのはどのような人なのでしょうか?
「カントン包茎と真性包茎は手術をしたほうがいいと思います。ちなみに、真性包茎は健康保険が適用されるので、3割負担で手術可能です。手術の目的は、ご本人が一番痛みや、つらさをわかっていると思いますが、それらを解消するためですね。選択される手術方法は、包皮の先の細いところを広げて亀頭を露出させる方法か、被っている余った包皮を切除する方法のどちらかになります。ただ、繰り返しになりますが仮性包茎については、基本的に健康な日本人男性の正常なペニスなので、手術はする必要はないと思います」
−カントン包茎と真性包茎は手術が必要なんですね。でも、やはり仮性包茎はしなくても問題ないと
「とはいえ、それでも仮性包茎をコンプレックスと強く感じてしまうがために前向きになれない、女性に積極的になれない等々、精神面で奮起するためというようであれば手術しても良いかもしれません。要は、美容整形と同じ感覚だと思います。一重の目にコンプレックスを感じていたので二重にすることで前向きになれた。これと仮性包茎の手術は同じ感覚です」
包茎の悩みは「人それぞれ」だが、「出口のないトンネル」ではない
− 今回お話を聞いて、とても包茎のことについて詳しくなれました…!
「なかなか正しい情報ってないですからね。あと実は、包茎手術を受ける患者さんの年齢層は、若者だけではないんです。年を重ねるごとに下腹部に脂肪がたまり、それが原因で包皮が前に前に出てきて、まるで陰茎がお腹の内部へと引っ込んでいくような人がいらっしゃいます。そのような人は肥満型包茎とでもいいましょうか・・・勃起しても剥けなくなってしまったと悩んでいる人もいるんです」
− えっ!年齢を重ねていくと進行する場合もあるんですか!
「他にも、中年のタクシーやバスの運転手の人からの相談が多いですね。もともと仮性包茎で普段は包皮が被り気味。平常時の被っていない時に長時間運転していて、時間の経過とともに被っていってしまうことがあるようです。その時に陰毛を巻き込んだまま被ってしまうと常に陰毛を引っ張るような状態になって、包皮の内側を陰毛が傷を付けてしまうことが原因で頻繁に包皮炎を起こしてしまうことを悩まれているんです」
− この陰毛巻き込み事故は、正直僕もよくあります。でも、炎症を起こしてしまうことは今までないですが…
「何故か若い時は陰茎が挟まれてしまっても、包皮炎を起こすところまでには至らなかったが50歳過ぎてからそのようになってしまうという人が多数でした。おそらく、加齢による免疫力の低下が関係しているのでしょうね。また、定年を迎えた団塊世代くらいの人が「先々、自分が寝たきりになってしまった時のケアしてくれる人のことを考えて、包茎手術をして清潔を保ちたい」という人もいらっしゃいました」
− てっきり若者だけの問題だと思っていたんですが、そんなことはなかったんですね。これで私も包茎のお悩み相談に乗れそうですし、僕はなにかない限り、仮性包茎で生きていきます!
今回、お話を聞いて包茎ひとつにしても、個人個人悩みが違うのだなと感じました。
とはいえ、自身が包茎だといって悲観する必要は全くなさそうです。だって、手術という解決策があるから。
だからこそ、「決して出口の無いトンネルではない」ということさえ覚えておけば、深く悩む必要なさそうです!
僕も、これからは銭湯で人の男性器を見ることはやめて、堂々とタオルなしで歩いていこうと思います。