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爆走2,000km!海の先は南極!オーストラリア・ラッキーベイに行ったら世界一きれいだった【モテ旅・後半戦】

少年のころ、私はアメリカ映画に憧れルート66をひた走ることを夢見ていた。
そして、今場所は違えど同じような体験をしている。

オーストラリアのアルバニーからラッキーベイまで、540kmの距離をひた走っているのだ。
永遠に続くのかと思うまっすぐな道。私は少年のころの夢の中にいるはずなのだが、こう思っていた。
助けてくれ」とーー。

アルバニーからラッキーベイ


さて、後半戦ではアルバニーから出発したところからスタート。現在、ひた走っているのはこのルートである。
このアルバニー→ラッキーベイ間は圧倒的に自然が凄いのである。

牛ちゃんである

このように、道路横には様々な動物がいるのだ。
そして、最も気をつけれなければならないのはオーストラリアだけに住む動物、カンガルーちゃんである。
私が運転している間だけでも、カンガルーが轢かれて倒れているのを20〜30体ほど発見した。その中で、一度は轢きかけもう一回は亡骸を轢いてしまった。

このような道が続くのだが、本当にいきなり飛び出してくるのである。亡骸を轢いてしまったときは、後ろから100kmを超えたスピードで車が迫ってきており、かつ反対車線にも車。横にずれると砂漠で脱輪必至という感じだった。
瞬間的な判断を求められた結果、一番命の危険がない轢くという行為に及んでしまったのだ。なお、カンガルーは思った以上に大きく170cmくらいあるのもザラである。
だからこそ、お金に余裕のある方はカンガルーよけのついた車を借りることをオススメする

ケープ・レ・グランド国立公園に突入

公園と言っても、でかさが日本のソレではない。なお、入場料は車一台で12$くらいだった

そうして走ること5時間、何回かの休憩を挟みながらラッキーベイのあるケープ・レ・グランド国立公園に突入した。ケープ的な地名を見ると、ジョジョを思い出すのは私だけだろうか?

てっぺんのにある穴にはゴラム的な生き物が生息していそうである

ケープ・レ・グランド国立公園もマジで広大で、入場してからラッキーベイまで30分くらい車で走ることになる。この景色をずっと走っていると、本当にこの先に海があるのか?と疑いたくなってくる。実際に、めっちゃ疑っていた。

ん?なんか見えてきたぞ

しかし、荒野と山しかない道から一転、景色が開けた。その瞬間飛び込んできた景色が…

空と海のコントラストが同じだ

こちらである。
この景色を見た瞬間に、運転の疲れは吹き飛び全身に元気がみなぎってきた。写真では伝わらないよさがあるので本当に実際に行っていただきたい。
どんな言葉を使ってもチープになってしまうが、想像を絶するくらいキレイなのだ。
当時の私の感情を少しでも共有するべく、何枚か写真を見ていただこう。

カンガルーも来ちゃうよ!ラッキーベイの写真たち

はしゃぐ30歳のおじさん

めっちゃきれいなので、歳を忘れられる。
そしてこんな写真が撮れるくらい空いている。人が少ないのもそうだが、そもそもビーチ自体がとても大きいのだ。

砂がめちゃくちゃ白いのです

砂がほぼ白なのだが、伝わらないのが残念で仕方がない。

奇跡の一枚

ラッキーベイは、オーストラリアでも数少ないカンガルーがやってくるビーチ。運が良くないとこないそうだが、タイミング良く撮れてしまった。
ちなみに、なぜカンガルーが来るかというと地元の人の話では砂の下から真水が染み出すからだそう。その水を飲みに、カンガルーがやってくるのだ。

車も通れちゃう

砂が硬いので、車も入れちゃうのだ。

どこから見ても絵になる風景だ

結局ラッキーベイには二時間近く滞在したが、余裕で一日中いれる。また、ビーチの隣にキャンプサイトもあったので泊まることもできる。

いい写真が撮れた

ラッキーベイから少し車で行った裏側のビーチは全く人がおらず、最高なシチュエーションだった。隠れ家すぎて発見するのが遅すぎたため、下まで行けなかったが皆さんはぜひ行ってほしい。
ラッキーベイの手前で右に曲がるだけだからだ。

この先は南極だ

このビーチからの景色は素晴らしく、岩山も見ることができる。

勇者みたいになった

海の裏側はこのように山だらけになっているので、いわゆる「エモい」写真も撮影可能だ。
もうマジでいい場所なので、皆さん行ってほしい。一郎が全力でオススメする。

エスペランスに移動


ラッキーベイを思いっきり堪能したあとは、街に戻るべしである。ラッキーベイから最も近い街がエスペランスという街だ。
忘れているかもしれないが、この日はアルバニーから540km運転しているので、この62kmを合わせると600kmの運転になる。ここが、第二の山場だ。
気合いしかない。
なお、エスペランスは割と大きめの街なので、飲食店もある。
宿泊はairbnbを使ったのだがかなり微妙だった。というか、街自体がそうなのかもしれないが、基本的に21時以降にあまり人が歩いていない。そのため、airbnbで泊まると門限などがあり、自由度が低いと思われる。
そのため、モーテルなどに泊まるのがオススメだ。
地元の方が言っていたいい宿はこのEsperance B&B by the Sea というところらしい。確かにいい感じだ。ここが良かった。
夕ご飯なども海沿いに行けばたくさんあるので、ぜひ探検してみてほしい。

エスペランスの海もきれいである

翌朝はこの海が見えるカフェで朝食とコーヒーを飲んで一路、アルバニーに戻る。
エスペランスは田舎の観光地という感じで、あまり見るところがない。(ビーチはたくさんある)
なお、エスペランスのガイドブックにはメインの箇所に「ピンクレイク」という観光地がある。名前の通りピンクの湖なのだが実は二種類あるらしく、気軽に行けるほうは数十年前に干上がってしまったらしい。(airbnbで泊まった主人談)
もう一箇所のピンクレイクはヘリコプターのツアーを予約しないと見れないらしく、「そこまでするほどのもんじゃないよ」とのことだ。

カフェはこんな感じ。かわいらしい作りだ

ちなみに、朝7時半くらいにこのカフェに行ったのだが結構家族連れが多かった。カルチャー的に休日の朝ごはんは家族と食べることが多いようで、とても楽しそうにコーヒーをのみ談笑していた。というか、総じてオーストラリアの人は早起きである。
そんな姿を見て、私も「早起きして朝食を食べれるような生活をしたい」と思ったのだった。

アルバニーへ帰還するッッ!!


さて、この日はエスペランスからアルバニーへの帰還だ。道のりは往路と全く同じ道を戻る。
この時点で、約1,000km走っているため体力的にも割と来る感じになってくるのだ。そのため、この日はエスペランスではあまり観光せずに一気にアルバニーまで向かう。いつでも宿で寝れる状況を作っておくべきなのだ。

いつかこんな絵が撮りたいと思ってた、夢の写真である

ここから、少しタイヤを労らなければならなくなってくる。
実際、路肩を見ていると運転中にタイヤが熱くなりすぎてバーストするといった現象が多発しているようだった
私の車も止まってみるとタイヤがめちゃ熱くなっており、何回かタイヤ休憩をさせた。

休憩中に見つけた蟻塚。巨大である

この問題が起きる理由は、走行中に日陰がほぼないことである。それゆえ、コンクリートもめっちゃ熱くなっているのだ。
実感値として、日向と日陰では体感温度がマジで全然違うので、日陰を見つけたらしっかりタイヤを休ませて自分も休むことをオススメする。

完全に疲れているかと思いきや、意外と慣れてきたのか大丈夫だった

そうして一生懸命走る抜けること5時間。到着した。アルバニーでは一昨日とは違う宿に泊まった。それがここ、ドルフィンロッジ
ビーチの近くで、施設もきれい。フロント対応も含めてかなり良かったので、オススメだ! 
レビューにあるとおり、マンションの一室をまるまる借りるという感じなのでめちゃくちゃリラックスできる。

なんだかんだで、オーストラリアの海はきれいだ

このドルフィンロッジから歩いて5分の場所にあるビーチがミドルトンビーチである。ラッキーベイとはまた違う海の色をしていて、こちらはエメラルドグリーンといった感じ。

奥に見えるのは美人なライフガードさんたち。海を守りながら談笑していた。いい国である

この桟橋は、飛び込み台みたいな感じになっていた。この写真は、少々「いいちこ」の広告感があるなと思う。

オーストラリアではパブのことを「ホテル」と言う

ミドルトンビーチの前にはパブもある。つまり、海とパブがホテルから徒歩5分圏内にあるのだ!ちなみに、アルバニーの中心地からは少し離れているので、夜飲むワインなどは先に買っておこう

これまでの人生で、トップクラスの旨さだった

500km運転後のビールはマジで美味かった。結局、私はこのパブで1パイントを4杯くらい飲み干したのである。
ご覧いただいた通り、アルバニーは中継地点とはいえ完全にいい街である。日本人はめったに会わないし、海もきれい。かつワイナリーも近くにあるので旅の目的地にしてもいいレベルである
ぜひとも行ってほしい街だ。

パースへ帰ろう〜そして旅の終わり〜


というわけで、長かった旅も最後になる。行きとは違い、アルバニーからどこにも寄らずにまっすぐパースへ帰還だ。
パースへの道のりは4時間半、約400km。
あなたはこの時点でこう思うだろう。
なんだ400kmか。近いな」とーー。
これこそ、オーストラリアマジックである。なお、この行程が最後になるのでバーストだけは絶対に気をつけていただきたい。きちんと休憩を挟みながら、カンガルーにも気を配って帰ろう。
お家に帰るまでが遠足。この言葉を忘れないでいてほしい。

今回の記事では少し省いてしまったが、エスペランスの街もとても素晴らしいし荒野の中で急に現れる街もゲームの中みたいでテンションが上がった。
そしてなにより、ラッキーベイのキレイさは想像を絶する。
今思うと、ラッキーベイは、私が初めてカンボジアのアンコール・ワットに行った時の衝撃と同じくらいだったと思う。生きているうちに、こんな衝撃をあと何回受けられるだろうか?そんなことを記事を書いている最中に感じたのであった。
こうして、私の旅が終わった。
たかだか一週間の旅で自分が変わるということは、ない。
でも、価値観を揺さぶることは可能だ。私はそう思っている。
それは、いくつになっても遅くはない。見たこともない景色を見るということは人生においてとても大事なことなんだろう。
30歳になって行った、オーストラリア2,000kmの旅は私の価値観を揺さぶってくれた。
この記事にあった写真が一枚でも琴線に触れたのなら、旅立ってほしい。
きっといい旅になるはずだ。
終わり。