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【本物のSは相手を気遣う】真のSMプレイをM嬢経験者に聞いてみた

SMプレイと聞くと、みなさんはどのような印象をお持ちでしょうか。
一般的には、「なかなか踏み入れられない領域」だと思う男性が多いことでしょう。
とはいえ、果たして本当にビデオや漫画で観るようなSMプレイは行われているのでしょうか。もしかしたら、それはただのイメージかもしれない…。
そう思ったSTAND編集部は、様々な人たちにあたり、ついにM嬢経験者の女性の接触に成功。
そこで今回は、M嬢経験者の女性に真のSMプレイや心がけをお聞きいたしました
新しい世界を知りたい男性は必見です。

「SMは客層がいい」職業としてのM嬢


ー 本日はよろしくお願いいたします。まず最初に風俗店などが沢山ある中で、M嬢を選んだ理由を教えていただきたいです。
「前提からお話すると、私はそもそもSMというものに興味はありませんでした。また、夜のお仕事を選んだのには、私自身のパーソナルな問題もありました。そのような状況で、普通の風俗店を選ばなかった理由としては客層はいいからという理由があります。というのも、SMはお金のかかる遊びなので、それなりにお金を持っているお客様しか来ないんです。いわゆる、社会的地位を持った人とかですね。そのため、ある程度の身の安全は守れるんです」

ー そうなんですか!全体的に客層がいいんですね。
「そうです。なので、最初の研修では礼儀作法をきっちりと教えられます。女性的な所作。これが結構重要だったりします。また、SMプレイでは本番行為の強要が非常に少ないんです。そもそも遊ぶ目的が違いますから」

ー なるほど。とはいえ、プレイ内容はハードなものが多いのではないんですか?
「基本的に、SMのお店は店舗型とホテル出張型にわかれます。私のお店は後者で、指定のホテルに向かうというのでした。そのため、行くまで常連さんでもない限り、どのようなプレイをするかは具体的にわからないんです。だからこそ、SMグッズを鞄に沢山入れていきます。ムチ、縄、ろうそく、浣腸器、バイブ、口枷、目隠し、ローション…などなど。具体的なプレイ内容は本当に多岐に渡りますね。こう聞くと凄いハードに思えますね。笑」

ストレスの発散ではなく、欲望の発散がSMである


ー ええ…!イメージを通りって感じですね。
「でも、実際は皆さんのイメージのような人体を思いっきり痛めつけるというプレイはそうありません。M嬢だって人間です。痛いものは痛い。例えば、代表的なろうそくも『低温で溶ける』ようになっていますし、本当に痛いときは『お客様にストップをかける言葉』も決まられています」

ー そんなしっかりと決められているんですね。
「はい。『お許し下さい。ご主人様』みたいな感じですね。勿論、プレイ内容が決して痛くないわけではないですよ。でも、痛みの感覚も人それぞれです。その日の体調によっても違うし、関節の可動域だって人によって異なります。縄で縛るときもなるべく後が残らないような縛り方もありますからねSMで後遺症なんて残ってしまったらもうそれは遊びではなくなるわけです。だからプレイで大事なのは相手への気遣いなんです。ストレスの発散がSMではなく、欲望の発散がSM。これを忘れてはいけません」

ー 「正しい遊び方」っていうのは、きちんとした気遣いをするということなんですか?
「はい。まず日常とプレイを切り離して下さい。『ご主人様の命令』として、答えたくない個人情報などを聞き出すのはNGです。あとは、普通に『バカ』とか『アホ』とか人格を否定するような言葉責めはとても傷つきます。なので、M嬢はロボットじゃない、人間なんだよってことを念頭に、『リアリティのある遊び』だってことを忘れずにってことです」

ー 節度のある遊びが大事ですもんね。
「はい。でもわかっていない人が意外に多くて。本当のSは見極め方を知っていて、人の限界を判断できる人です。ちなみに、私は飲み会とかで『俺Sなんだよねー』とか言うオトコは性格が悪いと思います。笑。 ただ暴力的だとか、わがままなのがSではないです」

ー 本当のSは思いやりがある人なんですね…!勉強になります。そして、「俺Sなんだよねー」っていう人が性格が悪いってのもなんかわかる気もします。笑。

SMは「夜の遊び初心者」にオススメである


ー とは言っても、なかなか敷居が高いんですよね。SMって…。
「むしろ、風俗初心者でもSM倶楽部はオススメですよ。どんなことでも大概、対応してくれるので。まぁネックとしては値段が高いってことですかね…。というか、『こういうお店はじめてです』ってお客様結構いました」

ー そうなんですね…!初心者が行った時にこれは押さえとけ!みたいなことってありますか?
「ポイントとしては、やりたいと思うことを恥ずかしがらずにM嬢に伝えること。これは逆の立場(S嬢を相手にする場合)も同じです。何も恥ずかしくありません。世の中の変態は上には上がいることはわかっているので。むしろ、『キミなにがしたいかな〜』みたいに聞かれると困りますね。『ないよ!』ってなってしまいます。笑。 意見を聞いてもらえるのはありがたいんですけどね」

M嬢として喜びを感じるのは「喜んでもらえる瞬間」


ー なるほど。では、M嬢やってて「よかった〜」みたいな瞬間ってありますか?
「うーん、そうですね。月並みな答えですけど、『お客さまが喜んでいるところ』を見ると頑張ろう!って思います。あと、M嬢やってて面白かったのは、ある時めちゃくちゃ優しそうなお客さまが来たんですね。でも、挨拶した瞬間に、見た目からは想像もつかないくらいのSっぷりを発揮して人間が180度変わってしまったんです。本当『人間っておもしれ~!』って思いました」

ー なかなか見られない人間の側面が見られるってことですね。
「そうです。人間裏表はあるけど、ここまで見られる職業も珍しいかなと思いますね。それ以来、世の中の人を見ると、『変態かな』って思いますね」

ー 確かに裏表が一番見れる職業かもしれませんね。
「本当に変態性が高くても『そーゆう性癖の人なんだなぁ』くらいしか思わないんです。むしろ、犯罪に走らずにお店にくる時点で『いい変態』なんですよ。だから世の男性は我慢できなくなったら、お店にいくことです。ただ、忘れてはいけないのは、『ストレスの発散がSMではなく、欲望の発散がSM』だということですね」
ー 勉強になりました…!本日はありがとうございました。

我慢出来ない欲望はお店にいこう!

M嬢の方のお話、いかがでしたでしょうか。SMは未知の世界かと思いきや、以外に親しみやすいかもしれない…そう思った男性も少なからずいることでしょう。
ただ、大事なことは「思いやりをもって女性に接すること」。これはお店でも普段の生活でも変わらないことです。
それを忘れずに、SMという扉を叩く…そうすれば新しい自分を見つけられるかもしれません。