こんにちは、浜町一子です。
先日、「運動不足を解消したい。モテたい。」という一郎さんと一緒に、初心者向けのサーフィンレッスンに行って参りました。
※詳しくはサーフィン初心者でもすぐに立てる!?鴨川のサーフスクールで1日レッスンを受けてきたの記事をご覧ください。
初心者でも意外と立つことができて、さらにスキルを極めたくなってしまうサーフィン。
しかし、レンタルではなく自分でサーフ用品一式を買い揃えるとしたら、何を買うべきで、どれくらいのお金が必要なのでしょうか。
今回は、サーフレッスンの時もお世話になった、千葉県鴨川市にあるサーフショップ『TSF』(TSUJI SURFBOARD FACTORY)に、サーフボードの種類や選び方、初心者が揃えるべきアイテムをお聞きしました。
サーフボードの種類は4種類!初心者におすすめなのはロングとファン?
サーフボードにはロングボード、ショートボード、ファンボード、ガンボードの4種類があります。
有名なのはこの2つ!ロングボードとショートボード
有名なのはロングボードとショートボード。
9フィート(1フィートが30.48cmなので、約2m70cm)以上のものがロングボード、5〜6フィートくらいのものがショートボードに分類されるのだそう。
ロングボードの方がボードの先(ノーズ)が丸みを帯びたデザインのものが多く、ボード面積が大きいため、浮力も大きくなります。浮力のおかげで初心者でも立ちやすくなり、パドリングの負担も軽減されます。またショートボードでは乗れない小さな波でもサーフィンが可能なのでサーフィン初心者にはロングボードがおすすめ。
上の写真はショートボード。170cmのモデルさんと同じくらいの大きさです。
車での持ち運びなどを考えると、ショートボードの方が圧倒的に楽そう。
ロングとショートの間の長さ。初心者でも乗りやすい、ファンボード
さらに、ロングボードとショートボードの中間くらいのサイズ(7〜8フィート)の、ファンボードと呼ばれるボードがあります。
浮力の高い素材でできているものや、ロングボードよりも横幅があるデザインのものも多く、素材・デザインによってはロングボードより浮力が高いものも。
そのため、ロングボードに並び、初心者におすすめのボードです。初心者向けのファンボードは4〜5万円と低価格で手に入るものが多く、ロングやショートに比べると比較的手が出しやすいとのこと。
また、「最初の数ヶ月だけ初心者用のファンボードで練習して、上達したらそれを売り、自分の乗り方に合った高めのボードを購入する」という人も多いそうなので、中古品でも状態の良いファンボードは多いのだとか。
まずは初心者用の浮力の高いファンボードを中古で購入し、練習に励むのも良いかもしれません。
ビッグウェーブにスイスイ乗るなら!ガンボード
そして、ビッグウェーブ用のボードがガンボード。
ショートよりも少し長く、横幅がややシャープなものが一般的です。
ボードの幅が広ければ広いほど浮力が大きくなりますが、大きい波に乗るためには浮力を抑える必要があるため、細いボードを使用する必要があります。
そのため、サーファーの人たちは持っているボードの幅でその人が初心者か、上級者なのかを判断できるそう。
初心者はファンボード、またはロングボードから始め、乗れる波の大きさが大きくなってきたらだんだん細いボード(ショートボードやガンボード)にシフトしていきましょう。
ボードに関するその他の豆知識
ちなみに、一般的なサーフボードは真ん中に縦の線が入っていますが、これは木なのだそう。
初心者用のファンボードには木が2本入っていたり、ごく稀に木を使っていないボードもあるのだとか。ボードの素材はもちろん、この木の種類によっても乗り心地や値段が変わってきます。
こちらのボードはかなり特殊なもので、軸となる木を入れずに断熱材で作ったものなのだとか。
こういったレアなサーフボードも、オーダーメイドでは作れるそうです。
さらに、こちらは『TSF』(TSUJI SURFBOARD FACTORY)オーナーの辻さんが知人から譲り受けたという超ロングボード。
170cmのモデルさんと比較してみると、3mくらいありそうです。
幅広く分けるとサイズもデザインも材質も様々なものがあるサーフボードですが、大まかに値段を分けると
●ロングボード→18万円くらい
●ショートボード→12万円くらい
●ファンボード→4〜5万円くらい。
とのこと。新品か中古か、メーカーや材質によっても値段が大きく変わるので、あくまで目安程度に覚えておきましょう。
数ミリのズレで乗り心地が全然違う!?フィン
サーフボードを選ぶときに、もうひとつ知っておきたいのがフィンについて。
フィンはボードの進む方向を決める、舵のような役割を持っており、これがないと真っ直ぐ進めなかったり、フラフラしてしまいます。
フィンには、
1本だけのシングルフィン
2本のツインフィン
3本のトライフィン
そして4本のクワッドフィンがあります。
もともとは1本のシングルフィンのみからスタートしたそうですが、ツインフィン、トライフィンと開発され、現在ではトライフィンが主流に。
最近では、クワッドフィンも人気があるそうです。
FCSという会社のフィンが有名で、ネジがなくても取り外しができるものが人気です。
フィンは後ろにつけると直進性が強くなり、前につけると動きやすくなるのだとか。
そのため、波が小さい時はフィンを前につけ、反対に波が大きい時は後ろにつけるなど、その日の海のコンディションによってつける位置を調整する必要があります。
また、ボードをオーダーする場合は、自分の乗り方に合わせてミリ単位でフィンをさす位置を調整する人も。
フィンの素材としては、コンポジットがメジャーで、安いのだそう。
しかし、中にウレタンフォームが入っており、コンポジットよりも軽くて高価なものもあります。
形や本数、位置や素材など、微妙なフィンの違いで乗り心地が大きく変わるそうなので、自分にとってベストなフィンを見つけましょう。
ちなみに、フィンの値段は
●高いものだと5本セットで3万円前後
●通常は大体3本セットで1万円〜2万円
だそうです。
四季に合わせて種類が違う!ウェットスーツ
ボードやフィンを揃えたら、次に必要なのがウェットスーツ。
季節に関係なく1年中楽しめると言われているサーフィンですが、それはウェットスーツあってこそ。四季に合わせて適したウェットスーツも違うのです。
春〜初夏、秋用「シーガル」、「ロンスプ」
こちらは、半袖長ズボンのウェットスーツ。シーガルと呼ばれるタイプものです。
外の気温は高いものの、まだ水温が冷たい春〜初夏に着る人が多いのだそう。
そしてこちらは長袖半ズボン。ロングスリーブスプリング、通称ロンスプと言われるタイプです。
外の気温が下がってきたものの、水温に夏の温かさが残る秋におすすめです。
真夏でもウェットスーツは着た方が良い?夏用、「スプリング」
夏用のウェットスーツが、半袖半ズボンのスプリング。
「夏は暑いしウェットスーツなんていらないんじゃない?」と思う方も多いことでしょう。
しかし、ケガがつきもののサーフィン。ウェットスーツを着ていた方が、小さなケガを防ぐことができます。さらに、夏場でも長時間水に浸かっていると体が冷えてしまうので、ウェットスーツを着ていた方が快適。
また、夏場に「下は海パンだけで良い」という人のために、上半身のみのタッパーと呼ばれるものもあります。
冬はこれがないと海に入れない!「フルスーツ」
そして、長袖長ズボンがフルスーツです。
フルスーツの中でも、ゴムでできた完全防水のドライスーツと、ゴムとジャージ素材を合わせたセミドライスーツなどがあります。
ドライスーツの方が暖かいですが、全身ゴムだと体を動かしにくいという難点も。
また、最近では、ジャージ素材でも防水性を高め、保温性に優れたスーツなども出てきているそうなので、着心地と暖かさが自分に合うものを選びましょう。
さらに、スーツの内側が裏起毛になっているものや
首までしっかり覆えるものなど、様々なタイプがあります。
ウェットスーツの値段は
●夏用のスプリングで3〜4万円くらい
●冬用の裏起毛付きフルスーツで8〜15万円くらい
とさまざま。お財布と相談しながら、自分にとって最適な素材のものを選んでください。
その他に必要な、細々としたアイテムとは?
その他、サーフィンを始める際に必要な道具として
・パワーコード(海外で言うリーシュコード)
・デッキパッド(ボードの上に貼る滑り止め)
・ボードケース
・サーフボードの手入れ用のワックス
などがあります。
パワーコードとは、海の中でボードが自分から離れないよう、ボードと自分の足を繋いでおくコードです。
初心者はボードに対して少し長いか、同じくらいの長さのパワーコードを使うと良いとのこと。
また、パワーコードは長さだけでなく太さもさまざま。基本的に細い方が水の抵抗が少なくて動きやすいですが、波が大きい時、潮の流れが速い時は細いものだと切れてしまう場合があるので太いものを使用するのがベター。
余裕のある人は太いものと細いもの、両方持っておくと良いかもしれません。
デッキパッドもたくさんの種類がありますが、有名なプロサーファーモデルのものが人気なのだとか。
憧れのサーファーさんがいる方は、そのモデルのデッキパッドを購入してみてはいかがでしょうか。
一度に買い揃えたら数十万円かかる!?カッコ良いサーファーになるために、仕事も頑張ろう
サーフィンを始めるには、
・サーフボード
・フィン
・ウェットスーツ
・パワーコード
・デッキパッド
・ボードケース
・手入れ用のワックス
が必要なことが分かりました。
これら全てを一度に買い揃えたら…すごい金額になりそうです。まずは初心者用のファンボードや汎用性の高いウェットスーツなど、必要最低限のアイテムを購入し、上達に合わせて買い揃えていくのが良いでしょう。
「趣味はサーフィンです!」とカッコ良く言い切るためには、サーフィンの練習はもちろん、仕事や貯金をコツコツと頑張ることも必要なのかもしれません。