透明人間が現れたり、時間が止まったり…
日本のAVは非常にバラエティに富んだ作品がリリースされています。その中で、皆さんは「女性用AV」の存在をご存知でしょうか?
女性用AVは名前の通り、女性専用に作られた作品で、我々男性が見るAVとはひと味違ったものです。
私、浜松一郎はその存在を知った時、ひとつの仮説を立てました。
「もしかしたら、女性用AVを見れば、今までわからなかった女性の気持ちがわかるようになるのではないか」と…。
というわけで今回、毎日のようにAVを嗜む「AV大好き男性」を集め、女性用AV鑑賞会を決行。いつも見ているAVとの違いや、気付いたことを感想文にしてもらいました。
果たして、男達はどんな気付きを得るのか…大人の自由研究のはじまりです。
※女性用AVは、数本見てもらいました。
24歳・小上さん 「女性は性器の絡み合いよりも、愛の絡み合いを求めている」
− はじめに、小上さんの基本的な情報を教えて下さい。
そんな小上さんが書いた感想文はこちらです。
女性用AVを見ていて、男性用AVと違うと思った点をいくつか挙げます。
まず、イケメン。男性用のAVには様々な男性が出演しているのにもかかわらず、女性用にはイケメンしか出ていません。
それもそのはずか。僕たちも美人のAVしか見ないですし。
つぎに、挿入シーンをアップで映さない。
ここは結構意外でした。基本的に気持ち良さそうな表情がメイン。ここの意図が知りたいなと思いました。
なお、僕の見解は、女性は性器の絡み合いというよりは愛の絡み合いを求めているが故、
お互いが「求めてる!」という表情を映しているのだろうなと考えております。
あとはアフターケアからの二回戦というAVが男性用よりも多いなと感じました。
これは、女性の多くがアフターケアをしっかりしてほしいという心の声にも見えます。
しかし同時に、二回戦の需要が結構あるんじゃないかと思い、性欲の強い私は今後二回戦目を積極的に仕掛けていこうと思いました。
最後に、「女性用AVは男性こそ見た方がいい」と世界観が変わりました。
パートナーとうまくいかないときは、女性目線のAVを見ることで彼女との初心にかえったり、またSEXしたいと思えるなと。
映像を見て少し気分がいいので、今夜誘ってみたいと思います。夜が楽しみだ。
なんということでしょう。確実に、視野が広がっているではありませんか。まさかここまで新しい気付きを得られるとは…。
しかし、とても「二回戦」ということにこだわっていたので、少し不安が残ります。
小上さんのご意見をまとめて、学べることは…
・出演する男優がイケメン
女性の目線からすれば、キモい男になんて抱かれたくない。
顔面偏差値などは変えられないが、清潔感を持ち男性用AVに多い、変態的な展開はあくまで演出なのだと考えるべきということではないでしょうか。
女性の男性にたいする趣向は様々でしょうが、キモくて良いことなんてないと肝に命じておきましょう。
・挿入シーンを映さない
挿入シーンがないのは、リアルな肉体の絡み合いは見たくない、それよりも愛情の演出を見たいからという結論でした。
つまり、女性にとって挿入こそがセックスの醍醐味…というわけではないのです。
挿入前も最中も終わったあとも、愛を感じないセックスは魅力がないのでしょう。
・アフターケアからの2回戦が多い
2回戦が多いのは、性欲が強い・・・と考えるのは早計かもしれません。
2回戦を求めているというより、行為のあとの余韻すら心地よいのでしょう。
セックスが終わったあと、すぐに巣に戻ってしまうのはもちろんのこと、背中を向けて寝てしまうのも女性としては寂しいようです。
・女性は物理的な快感ではなく、愛を求めている
女性が愛を求めてセックスしているのであれば、ワンナイトラブですら一夜の愛を求めているということになります。
男性は肉体的な快感に酔いしれやすいので、同等の感覚を持つのは難しいかもしれませんが、女性側が肉体的な快感もくれるわけですから、こちらからは精神的な快感を感じてもらえるように努力しましょう。
25歳・遅山さん 「行為そのものに喜びを感じる男性と、愛情などの雰囲気を大切にする女性」
では、遅山さんが書いた感想文をご覧下さい。
・挿入の前のキスやハグの時間が長い点と、女性の笑顔が多い点がまず気になりました。
そして時間を進めるにつれて感じたのは、男性用AVには存在しない「俯瞰カット」の存在です。
男性用AVでは、キスをするにしても挿入するにしても、『その行為』が行われてる場所をアップにして映す傾向があります。ですが、女性用AVはそれが少なく、ちょっと遠目から撮影してるシーンが多かったのが印象的でした。行為そのものはよく見えないのですが、その場の雰囲気がリアルに伝わる絶妙なカットなのです。(あまりの絶妙さに、思わず感嘆の声をあげてしまいました。)
これはおそらくですが、全体を写すことによって、行為そのものよりもその場の雰囲気を視聴者に伝える効果を狙っているのでしょう。
行為そのものに喜びを感じる男性と、愛情などの雰囲気を大切にする女性。撮影の仕方から、男女の違いを知ることができてとても興味深かったです。
「行為そのものに喜びを感じる男性と、愛情などの雰囲気を大切にする女性」という、名パンチラインが飛び出しました。これこそ、真理なのかもしれません…!
遅山さんのご意見をまとめて、学べることは…
・挿入前のキスやハグが多い
前戯というと胸を揉んだり、秘部にふれたりという事を想像するのではないでしょうか。
でも、女性用AVから学べるのはキスをしたり、抱きしめたりする行為がとても重要だということです。
肉体的な刺激を与える前に、十分に愛情たっぷりにキスをして抱きしめたり、時には甘い会話を求めていると考えておきましょう。
・女性の笑顔が多い
女性の笑顔が多いなんて当たり前と思うかもしれませんが、男性用AVの場合は、嫌がったり快感に溺れていたり、獣のように喘いだりと、ハードな感情表現が多いですよね?
女性が求めているのが笑顔にしてくれるセックスなら、こちらも笑顔で挑む必要があるということです。
肉体的な気持ちよさに夢中になるだけでなく、相手の顔をしっかりと見て「君といると幸せなんだよ」という気持ちを伝えてあげましょう。
・アップシーンが少なく、引きの俯瞰でのカットが多い
遅山さんは俯瞰でのシーンが多い理由は、セックスの雰囲気を感じたいからだろうと予想しました。
男性にとってセックス中に雰囲気まで重視するのは難しいかもしれませんが、ムードのある雰囲気を作ってからセックスに挑み、セックス中はそのムードを崩さないように心がけると良いでしょう。
31歳・鈴本さん 「女性との付き合いも、セックスも、早送りボタンは押しちゃダメなんだなぁ」
そんな鈴本さんの感想文はこちらです。
今回見た女性向けAVは温泉旅行ものでした。
女性向けAVってSEXの前後が長いんですね。前後と言っても、前戯と後戯じゃないんです。日常が描かれているんですよ。
たとえば、温泉宿に着いてお茶を淹れたり、洗面所の前に並んで歯を磨いていたり、寝る前に布団の上でじゃれあったり。そういう日常が丁寧に描かれていて、AV1本で挿入してる時間なんて15分もないんじゃないでしょうか。
それらのシーンを見た多くの男性はきっとこう思うでしょう「なげーよ」と。いいから早く脱げ、セックスしろと。そして黙って早送りボタンを押すはずです。
でも、リアルなセックスに置き換えると、早送りボタンは押しちゃダメなんでしょう。前戯や挿入やキスだけでなく、会話やその場の雰囲気、もっと言えばデートや電話、メールの時間を雑に扱わないこと。女性用AVを見て、女心が頭ではなく心で理解できた気がします。鈴本さんのご意見をまとめて、学べることは…
・セックス以外の日常シーンが多い
男性はついつい、セックス中はセックスのみを追求しがちですが、女性にとっては愛ある生活の一部でしかないということになります。
普段から愛情表現を行い、ボルテージが上がってきたら、そのままセックスに流れていくという感じでしょうか。
少なくとも、何の前触れもなく押し倒してキスをして、セックス…というのは女性にとって嬉しい行動ではないのかもしれません。
デートが始まった瞬間…もっといえばデートに誘う時からあなたの愛情表現をしっかりみているのかも。
大変に思うかもしれませんが、逆を言えばセックスのテクニックに自身が無くたって問題なしということです。
しっかり好きだという気持ちを伝えて、女性が喜ぶように日常を演出するだけで、たとえセックス中にイカなくたって、女性は満足してくれる可能性があるわけです。
むしろ、セックスのテクニックに固執するほうが、女性にとっては興ざめかも。
まずは愛情。そして愛情表現。どれだけ愛しているか伝えることから初めましょう。
25歳・さんちゃん 「僕は女性用AVで、新しいエロに目覚めてしまいました」
最後はエロ漢字選手権や48手の記事で受けて(白)をヤった性の妖精さんちゃんです。
それでは、さんちゃんの感想文を見てみましょう。
僕が今回、人生で初めて女性向けAVを見る時に注意したのは、男性が見る際の抜きどころです。結果、それはズバリ【各エロシーンの直前】にあるのではないかと思います。何故なら、エロを文脈で捉える女性向け作品のいわば個性が一番出るシーンだからです。
先ず、女性向けAVは女優さんのキャラ作りが細かい。髪型とか肌の色とか仕草とかきっちり作品によって差別化されています。これは、世の女性が女優さんに自己投影しがちである事を意味しているのではないでしょうか。
そして内容に関して申し上げます。例えば、彼氏と旅行に行くのがテーマのAVの場合、ベッドでいちゃいちゃしている時に、半ば無理やり服を脱がされたり、一緒にお風呂に入った彼氏から身体を触られたりする場面があります。
つまりそこには、普段「エロい事なんて何も興味ないです」みたいな顔してる女の子が、エロい事されたいと思ってる実情がとても具体的に表現されています。
街中で好みの容姿の女性を見ると、ついつい振り向いてしまいますよね。そんな女性に似た女優さんが出る作品を探して、「あの人こんなこと考えてたのか」と浸る…。そんな楽しみ方を、僕は覚えてしまいました。
これはなかなか男性向けAVでは味わうことの出来ない感覚だと思います。女性向けAV、素晴らしいです。
他の三人は、女性用AVから様々なことを学び取ったのにもかかわらず、さんちゃんは全く別の方向性で鑑賞していたようです。
どちらかというと、新たな楽しみを見つけてしまった形になってしまいました。
さんちゃんさんのご意見をまとめて、学べることは…
・女性も実はエロい事を考えている
女性だって性欲はあります。流れや愛情表現を重視してはいるものの、セックスという行為が無くても良いと思っているわけではないということです。
心と心を触れ合わせるために、体と体も触れ合う…女性にとってセックスは愛情表現として重要なものなのです!
女性用AVはどこで見られる?
女性AVはどこで視聴できるのでしょうか?
少なくともレンタルビデオ店ではあまりみかけないですよね?
実は女性向けのエロ動画は、インターネット配信が主流です。
中には無料で視聴できるものもあるので、試しに検索してみてはいかがでしょうか。
ちなみに購入出来るサイトも、男性用の動画サイトとは別になっている場合が多いようです。
大手エロ動画サイトの中には男性用と女性用の両方を販売している場合もありますが、女性専用のエロ動画サイトのほうがラインナップが豊富ですし、女性にとって人気のAVや内容がわかりやすくなっています。
女性用といえどAVには変わりないわけですから、いつも買ったりレンタルしているエロビデオのかわりに、女性用のビデオを一本視聴してみてください!
女性用AVを見ることで、もしかしたら“成長”できるかも
4人の男性たちの気付き(一人を除く)…。それは、男性にとって大事なことなのではないでしょうか。
普段、男性用AVを見ているだけでは開けなかった扉、わからなかった女性の気持ちを理解する近道。それこそが、女性用AVを鑑賞することなのです。
大切なことを見失ってしまった男性の皆さん、ぜひ友達の家での鑑賞会をオススメします!