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お店のピザは再現可能?ピザ窯の作り方を徹底解説してみた

こんにちは、一子です。
先日、燻製の記事でアウトドアに目覚めた一郎さん。
「アウトドア楽しい!美味しい!モテそう!他に外で作れる食べ物ないかな???」
というわけで今度は、燻製からさらにアウトドアレベルを上げてピザ釜を作ってみることに。
今回は、材料費10,000円以下所要時間10分で作れるピザ釜の作り方をご紹介します。
果たしてお店の味レベルのピザは焼けるのでしょうか。

そもそも、ピザ釜の原理って?必要な材料は?

家庭のトースターやオーブンでもピザは焼けるのに、どうしてピザ釜のピザが人気なのでしょうか。
それは、ピザは高温で短時間で焼けば焼くほど、中はしっとり、外はこんがりとした美味しい仕上がりになるからです。
家庭用のトースターやオーブンだとどうしても温度に限界があり、一般的なものだと200度前後にしかなりません。短時間でピザを焼くためには最低でも400°程度の熱が必要となるので、ピザ釜が必要となるのです。
直火ではなく遠赤外線でピザを焼くピザ釜。そのため、400°程度の熱に耐えることができる耐火性があり、尚かつ熱を持つことができる素材でピザの周り(側面だけでなく、もちろん上下も)を囲む必要があります。これら2つの条件を満たす素材は、家庭で手に入れ易いものだと、ホームセンターで売っている耐火煉瓦、もしくは使用しなくなったドラム缶などがあります。
今回用意したのは、土台となるコンクリートのブロックと、ピザ窯となる耐火煉瓦

普通の赤煉瓦だと200°くらいまでの耐火温度なのに対し、耐火煉瓦だと1000°以上もつのだとか。(具体的な耐火温度はその煉瓦の種類にもよるので、購入の際調べてみてください)
赤煉瓦より少々高価ですが、赤煉瓦だと高温の際割れてしまったら崩れてしまったりする危険性があるので、きちんと耐火煉瓦を購入しましょう。
赤煉瓦が1つ100円前後なのに対し、今回用意した耐火煉瓦は188円でした。
本格的なピザ釜だとさらに煙突を用意したり、モルタルで煉瓦と煉瓦の隙間を埋める必要があるのですが、今回は簡易版なので割愛します。

※「コンクリートは耐火性ないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。コンクリートは水分を含んでいるため、高温になると割れてしまう危険性があるそうです。
また、ガーデニング用の煉瓦は塗装が施されており、高温になる塗装部分が溶けてしまったり、赤煉瓦と同様割れてしまう可能性があるので避けましょう。

ブロックと煉瓦を並べるだけ。超簡単なピザ窯作り

それでは早速組み立てていきましょう。

まずは地面に土台となるコンクリートのブロック(6個)を並べていきます。
この時、なるべく水平な土の上で行いましょう。ピザ釜の温度が上がると、地面にも熱は伝わります。コンクリートの地面だと地面にひびが入ってしまう危険性があるのだとか。
土台のブロッグは万が一ひびが入ってもさほど支障はありませんが、地面にひびが入ってしまうと後々大変なので、被害が少なく燃え移る可能性もない土の上が無難です。

土台を設置し終わったら、その上に耐火煉瓦を並べていきます。
(…なんだかしばらく見ない内に一郎さん、むさ苦しくなっていませんか…?)
土台の上に15個の煉瓦を並べ

その上に壁を作っていき、一先ず側面を一面だけ開けておいて完成です。

上から見るとこんな感じ。
この状態で、31個用意した耐火煉瓦のうち、4個は使わずに残っています。
え?天井は?」とご心配の方。
安心してください。
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鉄板ですよ。
一郎さんとホームセンターで協議の末発明した、ピザを焼きながらその熱でBBQもできる鉄板を天井にすることにしました。
今回は煙突がないため、この鉄板を少しずらして置くことで窯の天井に空気の通り道を作ります。
果たしてこのやり方で上手くいくのでしょうか…。

ピザ釜が完成!窯を温め、ピザを焼いてみると…?


ここまでできたら薪を入れて窯の中を温めます。
とにかく、窯の中で薪を燃やしまくります。燃え尽きたら、新たな薪を継ぎ足しましょう。
先ほど煉瓦を積まずに開けておいた前側の側面ですが、中の温度を温めるため2個だけ積んでみたり、空気を入れるためにやはり一面全て開けておくかはその時の状況で調節してください。
途中、どれくらい熱が上がったかを確かめるため

鉄板の上に生卵を割ってみました。
すると…

約30秒ほどで固まってきました。
しかし、ピザを焼くにはまだまだ温度が足りません。さらに燃やし続けます。
いい感じに温度があがってきたところで

ピザを投入してみましょう。
待つ事1分半ほど…取り出してみると…

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なんということでしょう。あまり美味しそうに焼けていません。
とりあえず食べてみましょう…

とりあえず、熱いは熱いみたいです。
続いてもう1枚のピザも同様に、今度は3〜4分焼いてみると…
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先ほどよりは焼き色もつき、美味しそうに焼けました。
まだまだ温度が上がりきっていなかったようです。
しかし、正直もっと短時間で、もっと美味しそうなピザが焼けることを期待していました…。

煙突作りと薪を燃やす時間が肝!?反省を踏まえ、美味しいピザが焼ける窯を作ろう

今回ピザ釜作りにかかったお金と時間は

188円の煉瓦×31=5,828円
98円のコンクリートブロッグ×6=588円
BBQ用の鉄板×1=2,180円
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計 8,596円
組み立て時間……………………約10分

と、かなりお手軽でしたが、ピザの出来上がりはイマイチでした。(家庭のトースターで焼いたものの、さほど変わらない仕上がりです)
敗因は温度が上がりきらなかったこと。やはり、余裕のある方は+αで鉄の筒などを購入し(ホームセンターで1,000円以内で手に入ります)煙突を作った方が良さそうです。
たかが煙突、されど煙突。煙突1つあるだけで窯内の空気の循環が非常に活発になり、中の温度も大きく上昇するのだとか。
「煙突の変わりに空気を通す隙間を通せばなんとかなる」そんな甘い考えが、このような煮え切れない結果を招いてしまいました。本当に申し訳ありません。もし、女の子の前でこのようなことをしてしまったら、確実にモテないでしょう。
また、もうひとつの原因としては薪をもっともっと燃やさなければならなかったこと。今回30分以上は燃やし続けたのですが、後日、たまたま機会があったため焼却炉の魔術師と名乗る男性に話を聞くと、1時間以上は燃やす必要があるとのことでした。それくらい、窯内の温度を上げるのは大変な作業なのだとか。
必要であれば遠赤外線温度計というものも売っているそうなので、そういった道具を購入して確実な温度を確かめてからピザを投入するのが無難かもしれません。
できれば煙突を作ること、そして1時間以上は薪を燃やし続けることを踏まえ、今回のピザ釜を参考に、これからの季節ピザ釜作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。なかなか難しいこの作業だからこそ、上手くできた時には絶対にモテるはずです。
この夏はぜひ、美味しいピザを焼くことで美味しい想いをしましょう。