長い人生、時には
「働きたくない」
「養ってもらいたい」
と考えることもあるのではないでしょうか。
そんな思考が強い男性にとって、夢の生き方とも言える“ヒモ”。
お金をもらい、好きなことをして生きていくことができたらどんなに良いでしょう。
しかし、相手にとって何らかのメリットを提供することができなければ、ヒモになることはできません。
今回は、彼女2人、彼氏1人にお金をもらいながら暮らしているヒモ中のヒモ、コキ氏(@koki_sns)に、ヒモのなり方をお聞きしました。
彼氏1人に彼女2人?コキ氏って何者なの?
そもそも、コキ氏とは何者なのでしょうか?
まずは現在の生活についてお聞きしました。
①Twitterの投げ銭
②彼氏と彼女からお金を貰う
という収入源に頼り、生活をしています。」
ー1人の型に養ってもらっているのではなく、色々な人からお金をもらっているのですね。
彼氏が1人、彼女が2人いるとお伺いしたのですが、本当でしょうか?
3人とも僕が恋愛感情を持ち、必死にアプローチをした末付き合うことができました。
現在は彼氏の家に住み、彼女に呼ばれたらその都度彼女の家に行っています。
彼氏彼女は普通に働いていますが、詳しい収入状況については知りません。」
ー彼氏・彼女の皆さんは、コキ氏が複数人と付き合っていること、そして自分以外の人からもお金をもらって生きていることを知っているのでしょうか?
前提として、僕には
①ポリアモリー(複数恋愛主義)
②バイセクシャル(女性も男性も恋愛対象)
③現時点では働きたくないという意思があるため、働かずに生きていくことができるのであれば何でもする
という特徴があるのですが、誰かと恋愛関係になる時には、まずこれらの説明をして、それでも良いと言ってくれる人と関係を築くようにしています。」
ー確かに最初から説明をしておけば、その後のトラブルを防ぐことができますね。
しかし、皆さんよく理解してくれましたね…嫉妬されることはないのでしょうか?
その上で、“会いたい”と言われたら飛んでいきます。
スケジュール管理をかなり丁寧にやることで、全員に寂しさや不満を感じさせないようにしています。」
ヒモを始めたきっかけは?ヒモになるにはどうしたら良い?
自分からアプローチをしたにも関わらず、少し個性的な自分の特徴を理解してもらったり、家に住ませてもらったり、お金をもらったり…。
そのような状況を作り出すには、相手への魅力やコキ氏の魅力・テクニックがあるに違いありません。
今度は、コキ氏がヒモを始めた経緯や、ヒモになるためのテクニックをお聞きしました。
屋久島に1人旅に出かけたのですが、そこで婚約者のいる年上の女性と仲良くなりました。
婚約者の男性とは付き合いが長いようで、“付き合う前のようなドキドキが欲しい。遊びたい”と言われたんです。」
ーまず、そのシチュエーションがすごいですね…!
1人旅に出かけてもなかなかそんな展開にはなりません…。
僕はその女性に惹かれていたのと同時に、“楽してお金を稼ぎたい”という気持ちを持っていたので、お金をもらう代わりに彼女の浮気相手になるという関係になることにしました。
需要と供給がマッチした感じですね。」
ーでは、お互いに多少惹かれている気持ちがあり、その上で利害が一致したのでヒモになったんですね。
ー最初は偶然ヒモになったようですが、それ以降はどのようにヒモになっているのでしょうか?
口説く中で、ふざけながら
“○○ならヒモにしてくれる!”
“お金をもらう代わりに対価として△△をやるよ!”
と言ったりして、早めにヒモになりたい意思を伝えているんです。」
ー基本的に、自分の特徴やヒモになりたい意思を隠さずに全て最初に口説く中で伝えているんですね。
口説かれた人たちは、どうしてその条件を受け入れてくれるのでしょうか。
ー具体的には…?
お金を払ってでも誰かと一緒に何かしたい時ってあると思うのですが、そんな時に僕が一緒にいて、その欲求を満たすんです。
あとは、ひたすら愚痴を聞いてあげる時もあるし、無駄毛の処理をしてあげることも(笑)。
友達やお店には頼みづらいし、他人に裸を見せるのは…ということで僕が手伝いました。“ヒモ”として割り切ってるし、裸も見せられるので頼みやすかったそうです。」
ーなんていうか、一種の仕事のようなものですね。
ある意味、彼氏・彼女がクライアントのようなものですし…。
純粋に“好きな人が喜ぶことをしてあげたい”と思って行動しているので、あまり苦ではないんですよね。」
ヒモになるということは、常に相手に何かを提供し続ける努力を怠らないということ
人を好きになりやすく、好きな人が喜ぶことを考え、行動にうつしてあげることが苦ではないというコキさん。
元々の性格が、ヒモに向いているのかもしれません。とはいえ、ヒモになるため、ヒモという関係を続けるために、何かしらの努力はしているはず。
さらに詳しい話をお伺いしました。
“僕を買ったら〇〇のメリットがあるよ。その対価としてお金や時間をもらいたいのだけど、どうかな?”という訴求を、できるだけ簡潔にやっています。」
ー結構、直球なんですね。
単純に、自分のことを褒めてくれる人がいつも近くにいたら嬉しいじゃないですか。
他にも、自分がされたら嬉しいことを率先してやるように心がけ、面倒なことも自分から手伝うようにしています。」
ー大人になると褒められることって少ないので、自分のことをたくさん褒めてくれて、面倒なことや気が進まないことを笑顔で手伝ってくれる人がいたら、確かに嬉しい…。
口説くための努力は分かったのですが、ヒモになった後、ヒモという関係を持続させるために努力していることはありますか?
“お金を払ってもでも一緒にいたい”
と思ってもらう必要があるので、一緒にいて心地よいと思ってもらったり、癒しを感じてもらうように心がける一方で、毎日同じように過ごさないことも意識しています。」
ー頻繁にサプライズをしたりするということでしょうか?
相手の生活に刺激を取り入れることを大切にしています。」
ーマンネリ化を防いでいるのですね。
最後に、ヒモを目指す男性にアドバイスがあれば教えてください。
そして、一緒に過ごす時間を心地よいと思ってもらうために、相手への気配りや飽きさせない努力を続けることが大切だと思います。
基本的に、一緒に過ごす時間は常に相手を優先して考えてあげると良いでしょう。」
普通に仕事をした方が楽かも?様々なスキルが継続的に求められる職業、ヒモ
一見、気楽にお金をもらって生きているように見えるヒモ。
しかし、その背景には
・相手が求めていることを察する
・お金の代わりに対価を提供する
・一緒にいる時間を確保し、心地良いと思ってもらう
・飽きさせない
など、並並ならぬ努力があることが分かりました。
養ってくれる人がクライアントで、提供するものは決まっていない、しかし相手が喜ぶものを常に考え、自ら提案・提供していく必要がある、いつ呼ばれるか分からないと考えると、とても大変な職業のように思えます。
コキさんのように、好きな人に養ってもらう、そして、好きな人が喜ぶことを考え、行動にうつすのであれば、“ヒモ”という職業を幸せに感じる人もいるでしょう。
しかし、そうではなく純粋にお金のためだけにヒモになるのであれば、普通に仕事をした方が楽かもしれません。
人を喜ばせることが得意で、尽くすことを自然とできる性格なのであれば
・ヒモになりたいことを早めに伝える
・対価として自分が支払えるものを提案する
という2点に気をつけ、双方の合意の上で自分も相手も幸せな時間を過ごせるヒモになりましょう。