夏が終わり秋も半ば。冬の足音が聞こえてきています。
これで、四六時中流れ落ちてくる汗の不快感ともおさらばです。
しかし、その半面、汗をかくことはとても大切なこと。汗をかくことを怠ってしまうと、毒素が排出されず体臭の悪化にもつながります。
実は最近、新たなサウナの形であるフィンランド発祥の「ロウリュ」が流行しています。聞くところによると、サウナのように「我慢して汗をかく」のではなく、「優雅にリラックスしながら汗をかく」ことができるのだとか。
せっかく汗をかくなら、優雅に、心地よく。今回はその「ロウリュ」の魅力に迫ります。
汗を流して毒素排出!汗をかくことの効果
まず紹介したいのは、汗をかくことの効果です。
人間は、体内の不要物を様々な形で体の外へ排出しています。その一つの方法が、汗をかくこと。体内の不要物を取り除くことは、非常に大切な機能です。
しかし、「体内の不要物はほとんど便で排出できているのでは?」思う方もいるかもしれません。
実は、汗でしか排出することのできない不要物もあります。具体的には、食べ物の中に入っている着色料、空気中の汚染物質などの化学的な有害物質です。
このような物質は排泄では体から取り除くことができなく、汗でしか排出することができないのです。
そこで、汗をかき、体の不要物を取り出すために、おすすめなロウリュを紹介します。
フィンランド発祥サウナ・ロウリュとは?
ロウリュとはサウナ発祥の地であるフィンランドの言葉です。ロウリュウと言われていることもありますが、ロウリュが正しい言い方のようです。
ロウリュとは、「ゆっくりと降り注ぐ熱気」という意味で、サウナストーブの上にあるサウナストーンに、水をかけることにより立ち上がる水蒸気のことをさします。
フィンランドでは現在サウナで使われている電気ストーブがない時代から、サウナ室の中で火を使って石を焼き、その石に水をかけて蒸気浴を楽しんでいました。
サウナと言うと、「息をするのも辛い、あの暑さが好きではない」という方もいるかもしれません。
日本での通常のサウナは高温ドライサウナと言い、サウナ内は90〜100度に達します。それに対して、ロウリュ型のサウナは80度以下の加湿型サウナ。これは、ドライサウナ特有の息苦しさを軽減する効果があります。
本場フィンランド式のロウリュは目を閉じてゆっくりと蒸気浴を浴び、ロウリュを楽しみます。
低音高湿・アロマオイルでリラックス!
ここからはロウリュの効果について紹介いたします。
ロウリュでは水蒸気や風の力があるため、温度が80度以下と中温でも発汗作用は抜群です。
この大量の発汗効果で、体内の毒素を排出し、免疫力を高めます。
そして、ロウリュのリラックス効果に一役買っているのが、アロマオイルです。
石にかける水にアロマを混ぜることで、リラックス効果を得ることができます。
アロマの種類は様々で、使うアロマによっても効果が異なりますので、色々試してみるのも面白いでしょう。
都内にもたくさんある、ロウリュ体験スパ
後楽園にあるSpa LaQuaでは、電気ストーブの約5倍の石を使用した、フィンランド製の石積みストーブを使用しているとのこと。ここに行けば、本格的なロウリュを楽しむことができます!
七福の湯ではロウリュの際にアロマ水をかけた後、スタッフの方がうちわで扇いでくれたり、タオルを回して風を起こし、熱風を感じやすくしてくれます。
これならばさらなる発汗作用が望めるでしょう。
実はこの七福の湯で行われているような、お客に向かって風を起こすサービスはドイツで生まれた、「アウフグース」というものなんです。
これはロウリュをイベント的に楽しむことを目的に、スタッフの方が石に水をかけ、タオルやうちわで客を仰ぐなどをします。
イベントのように楽しむことができるので、サウナ内でも楽しく過ごすことができそうです。
最後は水風呂で体を引き締めよう!
サウナなどで汗を流した後に効果的とされている水風呂。それは何故なのでしょうか。
サウナに入ると、体を動かす際に使う交感神経を刺激することになります。反対に、水風呂にはいることは、休息など静かにしているときに使う副交感神経を刺激することになります。
これを交互に繰り返すことで、自立神経を刺激し、新陳代謝を高めるのです。
また、冷水に皮膚が触れることで、皮膚の下の血管が収縮して血液が身体の中心に集まり、大量の酸素を効率よく全身に運ぶことができます。
注意点
水風呂には急に入らず、足から徐々に入り身体を水に慣らしてください。
入浴時間は10分から20分位、浸かるのがいいのですが、サウナ後は次に入りたい方がいることが多いので、その時はタイミングをみて何度かに分けて浸かりましょう。
ロウリュで優雅に汗を流そう!
リラックスして楽しめるサウナ「ロウリュ」 サウナが苦手だという方こそ、ぜひ一度試してみてください。
涼しい季節も、たまにはロウリュで汗を流して、さっぱりとした清潔感のある男でいましょう!